水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市のいじめ事件記録簿 No.27】

鴻巣市の市議会(6月定例議会)が開かれました。鴻巣市教育委員会、市長、関連組織の不正行為がクローズアップされる中で、不正に及んだ当事者たちがどのような回答を行ったのか。関連する質疑応答は6月20日、6月24日の2回があります。今回はまず、6月20日の質疑応答を取り上げます。

 

公開されている議事中継の映像の内容を、以下に書き起こさせて頂きます。読まれる方は鴻巣市側の回答に有り得ないと感じると思いますが、これはもちろん私が創作した訳ではありません。そのままの回答を記しています。

 

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2024年6月20日(議事中継)

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/kounosu/WebView/rd/schedule.html?year=2024&council_id=45&schedule_id=6

 

【質問者:1番 西尾綾子議員】

昨年12月と今年3月定例会に続き、2019年に本市中学校で起こったいじめ重大事態での教育委員会での対応についてを取り上げます。この事案は、これまで新聞報道や質問者の一般質問などで、いじめ調査委員会の議事録が存在しないことや、文部科学省ガイドラインにのっとった形で調査が行われていないなど、複数の問題が明らかになっています。いじめは人権問題です。いじめ被害児童生徒は心身共に一生消えない深い傷を負う事にもなります。時にはいじめが原因で命を落としてしまう児童・生徒もいます。テレビや新聞でいじめの問題が報じられない日はありません。いじめは日本の教育現場が抱える大きな問題のひとつです。本市は他市に先んじていち早く教育現場での一人一台端末を導入し、ICT教育の先進自治体としてメディアにも取り上げられています。学校統廃合も急ピッチで進められています。しかし、ICT教育や学校統廃合に力を入れる一方で、人権問題であるいじめ問題については、なおざりであると言わざると得ません。なおざりであるどころか、本事案においては、学校や教育委員会がいじめ被害者の人権を二重、三重にも侵害することが起こっていると言わざるを得ません。この6月議会で、市民の有志の方々が、いじめ重大事態についての再調査を求める請願書を市議会に提出されました。賛同署名は、提出時の5月末時点で1278筆でしたが、その後も追加の賛同署名が集まり、現在1350筆を越えています。署名を集める期間はたった2週間足らずだったそうです。これだけの短期間で、1278筆も集まったと聞いて、質問者は驚きました。それだけこの問題に関心を持ち、何とかしたいという想いを持った市民が多かったという事に思います。署名をしてくださった皆さんは決して人から強要されたり、訳が分からないまま署名をしたり、した訳ではありません。皆さんはこの問題を自分事として捉え、このままではいけないという危機感を持ったからこそ、署名をしてくださったのだと思います。ひとりが人権侵害を受け、その人権が回復されないということは、他の大勢の市民も人権侵害を受けたも同然だということを、多くの方が理解されているのだと感じます。また、勘違いされておられる方(議員)もいるようですので、この場を借りて申し上げます。請願を作った市民の方、また紹介議員となった質問者も、決して憶測で物を言っているのではなく、請願者の市民の方も、これまでの新聞報道や質問者の言葉で明らかになった言葉をもとに、請願を作成したということを強調させて頂きます。

 

カッコイチ、いじめ重大事態の対応について、ア。本市で令和元年に発生した、いじめ重大事態に関するいじめ調査報告書の作成について。いじめ調査委員会の議事録を作成していない中、どのような方法でいじめ調査報告書を作成したのか。質問者が教育委員会に情報開示請求を行い、昨年12月に開示された文章の中に、2019年令和元年12月3日に開かれた第1回鴻巣市いじめ問題調査委員会にて、委員に配布された「鴻巣市いじめ問題調査委員会における調査報告書の内容について(案)」という文章があります。この中に、2、「調査報告書の作成について」という項目があり、調査報告書の内容については、「各委員が所見を書面にまとめ、提出して頂ければと思います。そして、それらをまとめ、報告書を作成し、調査委員会で検討いたします。」と書かれてあります。2019年、令和元年12月3日から、2020年、令和2年2月27日までに開かれた計10回の鴻巣市いじめ調査委員会のうち、第2回目から第5回目までは被害生徒、加害生徒、そして被害生徒・加害生徒への保護者への聞き取り、面接等による調査であるのが次第から分かります。10回開かれたいじめ調査委員会の議事録を作成していないというのが、前回3月議会での質問者での一般質問に対する執行部の答弁でした。議事録を作成していないのであれば、各調査委員はどのように所見を書いたのでしょうか。通常、聞き取り内容含む議事録を事務局で作成し、各委員に渡して、それをもとに所見を書いてもらうのが本来のやり方ではないでしょうか。先ほどの「いじめ調査報告書の作成について」という文章には、①調査の方法(面接等聴取)、それから、「面接者と記録者を設け、原則委員全員で行う、また、承諾のもと録音をする」と書かれております。開示された「鴻巣市いじめ調査委員会」の次第の中に、被害者、加害者、及びそれぞれの保護者、教職員への面談・聞き取りもするとあります。記録者を設けたのなら、議事録を作成したと考えるのが普通です。調査委員にそれまでの議事録を渡さずに、どのように所見を書いていただいたのか、伺います。

 

次に、カッコニ、鴻巣市いじめ調査の基本的な方針について。ア、策定されるから現在に至るまで、本市のいじめ対応はこの方針に則って適切に行われて来たか。教育長の見解を伺います。情報開示された文章の中に、鴻巣いじめ調査委員会の調査について、というものがあります。これは、第1回の調査委員会の際に、委員に配布された資料です。この中で、イチ、調査内容について、「調査結果から本事案はいじめが原因で不登校に至ったかを合理的に判断した報告書を作成するものとする」とあります。(いじめそのものを調査するはずの)調査目的が、不登校が、いじめが原因か否かであることを明らかにするというのは、明らかにおかしいと思います。文部科学省のいじめの重大事態についての調査に関するガイドラインには、重大事態の調査は、「いじめの事実の全容解明」「校外いじめの事案への対処」「及び再発防止」を目的であり、学校の設置者、及び学校として、調査により膿を出し切り、いじめの防止等の体制を見直す姿勢を持つことが、今後の再発防止に向けた第一歩となる、と書かれております。また、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針では、第二章の1のカッコ1のイにおいて、教育委員会はいじめ重大事態に対処し、及び再発防止をする為、第28条第一項に規定する「調査等を実施する付属機関」、これは鴻巣市いじめ問題調査委員会に当たります。これを設置するとあります。ここで言う「法第28条1項」は、文部科学省の「いじめ防止対策推進法 第28条第1項」のことです。そもそも、不登校といじめに因果関係があるかどうかを調査目的にした今回の鴻巣市いじめ問題調査委員会の調査そのものが、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針に掲げられた理念や調査目的からずれていると言わざるを得ません。また、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針には、第2章3、学校に関わる重大事態への対処、教育委員会または学校はいじめを受けた児童・生徒及び保護者に対し、当該調査に掛かる必要な情報を適切に提供するものとする、とあります。これは、文部科学省のいじめ防止対策推進法第28条第2項に基づくものですが、本件において、いじめ問題調査委員会が開かれ、2020年、令和2年3月に、調査報告書が出されるまで、被害者及びその保護者に対する確認や経過報告、意見聴取が一度も行われませんでした。これは鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針にも則っていないと言えますが、見解を伺います。

 

イ、実効性あるものとするために改定が必要であると思われるが、見解を伺う。本市にはいじめ防止等の為の基本的な方針が策定されています。この第3章には、市、基本方針の取り組みの検証、見直しとして、市は基本方針に定めるいじめ防止等の取り組みが実効的に機能しているか、鴻巣市いじめ問題対策連絡協議会において検証し、必要に応じて見直すとされています。鴻巣市いじめ問題対策連絡協議会で、これまでなされた検証や見直しはどのような内容であったか、伺います。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

大きなイチ、教育行政のカッコイチ、いじめ重大事態への対応について。カッコニ、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針について。順次お応え致します。始めにカッコイチ、アの、カッコアについてですが、いじめ問題調査報告書につきましては、まず、各委員が被害児童生徒、関係児童・生徒等に対する複数対応にて調査、聞き取りを行い、その後、いじめ調査委員会にて情報を共有するとともに、所見を述べあいながら合意を取り、作成したと認識しております。次に、カッコニのアについてですが、いじめ重大事態への調査の目的は、いじめの事実の全容解明、当該いじめの事案への対処、及び同市の事案の再発防止です。鴻巣市いじめ問題調査委員会資料、鴻巣市いじめ問題調査委員会の調査について、の、イチ、調査内容について、において、調査結果から本事案へはいじめが原因で不登校に至ったかを合理的に判断した報告書を作成するものとする、と記しておりますのは、いじめの事実として、不登校に至った経緯を、合理的に判断することは、必要なことであり、調査報告書作成の目的は、あくまでもいじめの事実の全容解明、当該いじめの、事実への対処及び、同市の事案の再発防止という点で、変わりはございません。また、ご指摘の、2020年、3月に、調査報告書が出されるまで、被害者、及び、保護者に対する確認や、経緯報告…失礼致しました、経過報告、意見聴取が一度も行われなかったという点につきましては、【鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針に則り、一定の対応をさせて頂いたと認識しておりますが、一方で、保護者等との関係により、非常に困難な状況であったと把握しております。】(※ここでは本当に驚くべきことですが、鴻巣市教育委員会らがいじめ調査の過程において被害者側に報告や相談を一切しないという不正行為に及んだのは、私たち被害者がすべて悪いと言っています。あまりに意味不明で、理不尽です。後の再々質問で、西尾議員もこの見解に鋭く切り込んでくださっています。)

 

次に、イについてですが、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針は、平成26年11月に策定を決定し、その後、文部科学省がいじめの防止の為の基本的な方針の改定、及び、いじめ重大事態の調査に関するガイドラインを、平成29年3月に策定したことを受け、本市いじめ対策連絡協議会の協議を経て、平成30年2月に改定を行ったものです。主な改定内容と致しましては、いじめの解消、重大事態の意味等の??(聞き取れず)などでございます。議員ご指摘の通り、本方針の改定から、一定の時間が経過しており、実効性を更に高める為にも、更なる改定や見直しは、大変重要であることから、今後、適宜改定見直しをしてまいります。以上でございます。

 

【質問者:西尾綾子議員】

ひととおり答弁いただきましたので、再質問させていただきます。イチ、教育行政について、カッコイチ、ア、再質問です。いじめ問題調査報告書について、委員による聞き取りを行い、いじめ問題調査委員会にて情報を共有すると共に、所見を述べ合いながら意見・合意を取り作成したとの答弁です。最初の質問は、「議事録を調査委員に渡さずに、どのように所見を書いて頂いたのか」という事でしたが、この点を明確に回答頂いていません。いじめ問題調査員会にて情報を共有すると共に、との事ですが、鴻巣市いじめ問題調査委員会の調査について、という文章には、「面接者と記録者を設け、原則委員全員で行う」、それから、「承諾のもとに録音する」とあるので、記録者による記録と録音は存在すると、質問者は認識しています。この記録と録音はいじめ問題調査委員会で共有した情報という事なのか、お伺いします。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

え、大きなイチ、え、カッコイチ、アの再質問についてのお答えをいたします。え、いじめ問題調査報告書につきましては、え、各委員が、調査、聞き取りを行い、必要に応じて、え、録音内容を確認し、えー、記録を作成いたしました。え、その記録を、いじめ問題調査委員会で共有したと、認識をしております。

 

【質問者:西尾綾子議員】

大きなイチ、カッコイチ、アの、再々質問です。文部科学省のいじめ重大事態の調査に関するガイドラインの、「記録の保存」という項目には、調査により把握した情報の記録の保存について、明確に規定しています。ここには調査委員会が実施した調査の記録、つまり個別の重大事態調査の記録については、少なくとも5年間保存するということが望ましいと、更には記録の廃棄については、被害児童生徒・保護者に説明の上、行う事と記されています。答弁にあった、各調査員が作成した記録、それから、聞き取りの際に行った録音、これも簡単に廃棄してはならない個別の重大事態の調査に掛かる記録に該当しますが、これらはきちんと保管されているのか、お伺いします。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

えー、大きなイチ、カッコイチ、アの、再々質問にお答えをいたします。え、いじめ問題報告書の作成の為の、お、各委員の記録、及び、記録、えー、録音データにつきましては、えー、いじめ調査報告書の作成後、当時の担当者により、えー、削除してしまったことが、確認をしております。えー、当時のこの対応につきましては、えー、真摯に受け止めて、え、おりまして、えー、今後は、このようなことのないように、えー、ガイドライン等にし…もとづいて、適正な管理、??(聞き取れず)に努めてまいります。

 

【質問者:西尾綾子議員】

では次に、カッコニ、アの再質問です。先ほどの答弁では、保護者等の関係により非常に困難な状況にあった、との事でした。文部科学省のいじめ重大事態についての調査に対するガイドラインの、第5、被害児童生徒、保護者等の調査に関する調査方針の説明等という項目には、被害児童生徒、保護者に寄り添いながら対応する事を第一とし、信頼関係を構築する事、とあります。答弁では「保護者等との関係が経過報告や意見聴取を困難にしていた」との事ですが、被害者側に寄り添い、信頼関係を築けなかったのであれば、これは教育委員会の落ち度では無いでしょうか。この点について、教育委員会の中では検証と反省が行われているのか疑問です。鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針には、被害児童生徒本人、及びその保護者に対し、心身の苦痛を感じていないかどうかを面談等により確認する、学校はいじめが解消に至っていない段階には、被害児童生徒を徹底的に守り通り、その安全、安心を確保する責任を有する、と書いてあります。今回の件で、学校及び学校設置者である教育委員会は、この点を実行出来ていたのかどうか、伺います。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

えー、大きなイチ、カッコニ、アの再質問についてお答えをいたします。えー、議員ご指摘の、おー、いじめ重大事態についての、おー、調査に関するガイドライン、及び、えー、鴻巣市いじめ防止等の為の、お、基本的な方針等にのっとり、えー、被害児童生徒が…及びその保護者に寄り添う対応を、お、初期の段階から、えー、対応してまいりました。えー、可能な限り、せいいっぱい、実施…実施をしてきた、あ、と認識しておりますが、え、一方で、えー、繰り返しされますけれども、お、被害児童生徒、及び、い、保護者の理解が得られなかった現状がございました。以上です。

 

(※私と息子にしたら、開いた口がふさがらないような回答です…これまでのブログ記事を参照してください。私は学校と教育委員会がどれほど杜撰な対応をしてきたか、"可能な限り、精一杯"、詳しく記録してまいりました。)

 

【質問者:西尾綾子議員】

では、再々質問を行います。被害児童生徒及び保護者への対応を、可能な限り、精一杯、実施して来たと認識している、との答弁です。そもそも、いじめ被害生徒が長期の不登校になったのは、学校と教育委員会のいじめ対応に問題があったからではないですか。この時点でいじめ被害生徒と保護者は、学校、教育委員会と対立する立場になるのは当然の事です。これは本事案に限らず、どこの自治体でも起こっているいじめ問題についても同じと思います。本事案が特別なケースという訳ではありません。だからこそ、教育委員会はいじめ被害者に寄り添った対応をしろという趣旨の事を文部科学省ガイドラインはしつこいぐらいに述べているんです。被害者は弱い立場の一市民です。それに対し、教育委員会は大きな組織です。そこを忘れて、被害者側に対し、二重、三重の人権侵害とならないように配慮しろと、文部科学省ガイドラインはしつこいくらいに言っています。文部科学省のいじめ重大事態の調査に関するガイドラインでは、調査実施前に、被害児童生徒、保護者に対して、以下の丸1から丸6の事項に説明する事として、①調査の目的・目標、②調査概要(調査委員会の組織の構成・人選9、③調査スケジュール等、複数の事柄について被害者側に説明せよと規定しています。しかし今回、被害生徒、保護者、それから、被害生徒側の代理人弁護士にも、これから調査が始まるという事と、被害者側は聞き取りはいついつである、という程度の事しか知らされていないとの事です。調査開始前に教育委員会が被害者側に行うべき報告や説明を一切行わなかったにも関わらず、被害生徒に寄り添う対応を、「初期対応から可能な限り精一杯実施して来た」と言い、一方で、「被害生徒、保護者の理解が得られなかった」というのは、自分たちの落ち度を棚に上げて、問題の責任を被害者側に押し付ける言い方ではありませんか。見解を行います。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

えー、 カッコニ、アの、再々質問についてお答えをいたします。えー、繰り返しとなりますけれども、おー、初期の段階から、被害児童生徒及びその保護者に寄り添いながらぁ、えー、丁寧な対応を行ってきた、あーー、つもりでございますがぁ、??(聞き取れず)が進むにつれ、徐々にその保護者に直接説明できる状況で、えー、なくなってしまいました。えー、そのため、え、えー、説明等につきましては、え、代理人に説明をさせていただいたことを確認しております。え、しかしながら、えー、児童…被害児童生徒及び、えー、保護者の理解が得られなかったという事実を踏まえまして、え、今後も、おー、様々なケースがあるかと思いますけれども、え、文部科学省ガイドライン等に沿って、引き続き、被害児童生徒、またその保護者に寄り添いながら、え、十分な説明を、??(聞き取れず)に努めてまいりたいと思っています。

 

【質問者:西尾綾子議員】

では、カッコニ、イの再質問です。本市のいじめ問題に対する姿勢が問われています。今のままの鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針では、大切な児童生徒の心身を守る事は出来ないと考えています。適宜改定、見直し等の事ですが、直ちに抜本的な改定、見直しが必要と思われます。見解を伺います。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

え、大きなイチ、カッコニの、イの再々質問について…あ、お答えいたします…失礼しました。再々質問についてお答えいたします。えー、議員のご指摘の内容を含めまして、いじめ連絡対策協議会にて、え、検証、協議をし、必要な改定、見直しを…実施をしてまいります。

 

【質問者:西尾綾子議員】

カッコニの、イの、再々質問です。鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針については、ただちに早急な改定、見直しが必要だと考えます。改定に対するスケジュールについて伺います。

 

【回答者:鴻巣市教育部参与 上岡勝】

え、大きなイチ、え、カッコニの、イの、再々質問についてお答えをいたします。え、鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針の改定、見直しに向けての、え、今後の…今後の具体的なスケジュールについてですが、あ、現在すでに教育委員会において内容等の見直しを始めております。え、今後はいじめ対策連絡協議会での検証、協議を経て、え、令和6年度中には、改訂版の完成を目指したいと、お、考えております。なお、現在国の方のガイドラインが、改定が…行われておりますので、その内容を確認…確認しながら、慎重に進めてまいりたいと思っています。

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これが、2024年6月20日における、西尾議員と鴻巣市教育委員会)のやり取りでした。大きく簡単にまとめます。

 

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質問(西尾議員):

多くの市民がこの教育問題を自分にも関わる注視している。この深刻な鴻巣市の教育問題を認識できていない議員には認識を改めて欲しい。いじめ調査委員が議事録なしにどうやって所見を共有したのか(①)、いじめ調査の目的がいじめ自体の解明ではなく不登校といじめの因果関係の解明と明記されているのは国家規定に反しているのではないか(②)、いじめ調査報告書が作成されまで被害者側に報告や相談を一切しなかったのはなぜか(③)、鴻巣市いじめ問題対策連絡協議会がこの問題に対してどのような検証や見直しを行っているのか(④)、これらを鴻巣市教育委員会にお伺いする。

 

回答(上岡参与):

委員が話し合って所見をまとめた(①)。いじめ調査は(自分たちが書いた文章とは別に)本当はいじめ解明が目的だった(から問題ない:②)。いじめ調査中に被害者側に報告しなかったのは被害者側に原因があった(③)。今後やる。(④)

 

質問(西尾議員):

いじめ調査における記録と録音は規定により決まっている。今回のいじめ調査において記録と録音は委員がお互いに共有していたという認識で合っているか。

 

回答(上岡参与):

各委員が聞き取りの録音をもとに資料記録にして共有していた、と私は認識している。

 

質問(西尾議員):

それらの記録は国家規定で原則5年の保管が定められているが、今、保管されているのか。

 

回答(上岡参与):

当時の担当者が録音データを削除した。これから気を付ける。

 

質問(西尾議員):

先ほどの答弁で、いじめ調査報告書の作成過程で被害者側に一切の報告等をしなかった不正行為の原因を被害者側にあると明言したが、それは自分たち(教育委員会)の落ち度とは考えていないのか。

 

回答(上岡参与):

我々は鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針等に則り、被害児童生徒とその保護者に寄り添う対応を、初期の段階から可能な限り、精一杯、実施してきた。

 

質問(西尾議員):

いじめ調査に際して被害者側にほとんど情報を伝えていなかった事が明らかになっている。それでも被害者側が原因だと考えているのか。

 

回答(上岡参与):

繰り返すが、我々は丁寧に被害者に接して来た。それでも被害者の理解を得られなかったらしいので、今後は気を付ける。

 

質問(西尾議員):

鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針がこのままでは鴻巣市の教育安全を守れない。改定が必要ではないか。

 

回答(上岡参与):

そうする。

 

質問(西尾議員):

そのスケジュールは?

 

回答(上岡参与):

令和6年度中。

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鴻巣市側は「可能な限り、精一杯、被害者に寄り添って丁寧な対応をしてきた」「それなの に被害者側の理解が得られなかった」と繰り返し断言しています。その割には「録音を消去 した」「議事録を出さない(無いと言い張る)」のは、筋が通りません。もし「自分たち(鴻 巣市)がきちんとやっていたのに、被害者側のせいで不正行為に及ばざるを得なかった」と いう彼らの意見が本当だとしたら、猶更、その事実を証明する録音や記録物を残しておかな ければならないと思います。
一般的に考えてみて、自分が接している相手に継続的な問題があると感じる時、人はメモな り音声なり、何かの記録を取ると思います。私は学校や教育委員会など、鴻巣市側の対応に 常に疑問を覚えました。その疑問を問うと、その場しのぎでいつも誤魔化されていたので、 私は記録を取っていました。
ですから、論理的に状況証拠から、次のように言えると思います。鴻巣市は自分たちが間違 った対応を取って来た事が分かっているから、仮にその記録物(録音や議事録等)があって も、「出せない」「無い」と言っています。私は息子を守って欲しいと願い続けて来たこれま での自分の言動に一切やましい事はなく、不誠実な所が無かったと確信していますから、録 音データもメモも残していますし、出してと言われたら全て出せます。
鴻巣市教育委員会の職員たちは私に対して、高校受験に向けた内申に大きく影響するテス トに関する質問(日時や受ける方法)ですら、「答えられない」「弁護士を通せ」と言って何 一つ対応をして頂けませんでした。(ブログNo10に記載)いじめ被害を受けて不登校になった息子に寄り添う態 度なんて、最初から最後まで一度も受けた事が無いと断言します。一方、彼らは何のお咎め もなく普段通りに学校に行っていた、息子をいじめた加害生徒がいじめ事件によって内申 がどうなるか気にしていた際、「それ(いじめの事)は書かなくても大丈夫」だと彼らに寄 り添い、"可能な限り精一杯"、慮っていた様子でした。
鴻巣教育委員会は終始、被害者側の私たちをを挫き、加害者側の生徒児童と保護者たちを助 けていました。「我々は鴻巣市いじめ防止等の為の基本的な方針等に則り、被害児童生徒と

その保護者に寄り添う対応を、初期の段階から可能な限り、精一杯、実施してきた。」なん て、本当によくぞ言えたものだと思います。
もし、私がこうして言っている事が間違っているというのなら、鴻巣市教育委員会や関連組 織は、どうぞこれが間違っているという記録を出して欲しいものだと、改めてここで言いた いです。私には記録がありますから、自分のこの見解を証明出来ます。彼らにはどうしてそ れが出来ないのか。あれだけ堂々と発言しているのに、何一つ証拠が無い。この世界には規 範がなく、言ったもの勝ちの世界だと考えているとしたら、それは大間違いだと思います。
支離滅裂、とはまさにこの事だと思います。責任転嫁と自己保身の為だけに、場当たり的に 都合の良い回答しかしていないので、鴻巣市側の言葉は何もかもがチグハグで筋の繋がり がありません。

 

 

(次回、6月24日の定例会に続きます。)