水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市のいじめ事件記録簿 No.19】

前回までの記事で仔細を書かせて頂いた通り、特に息子の転校後、鴻巣市教育委員会は私たちの口を封じ込めに来たといった感がありました。

 

鴻巣市教育委員会が完全に規定に反して一方的に私たちに突き付けた、いじめ調査報告書。事実とはまるで異なるその内容に対して、そのまま納得する訳にはいきませんでした。息子を守る為にも、そして同じような被害者を生み出さない為にも、私は鴻巣市教育委員会と話し合わねばなりませんでした。

 

前回、東京新聞の記事取り上げや西尾市議と市長の質疑など最近の出来事に触れさせていただきました。今回は少し時系列を戻しまして、鴻巣市教育委員会からいじめ調査報告書が送り付けられてきた2020年4月から話を追っていきます。

 

弁護士を変えて、いじめ調査報告書に対する所見資料を鴻巣市教育委員会に提出しました。(彼らが何の説明もなく同封した1枚の添え状に、再調査を希望する場合4月30日までに所見を提出して良いと書かれていたのです。)

 

期限の4月30日には到底間に合わず、その時点では一部だけを提出しまして、市から了承を得て、その後6月15日に追加での所見資料を提出しました。弁護士が作成した所見資料は、いじめ調査報告書に書かれていた事実とは異なる箇所(虚偽・捏造が行われている箇所)を綿密にひとつずつ反論したものであり、かなりの分量となっていました。

 

さて、4月30日に所見資料を提出してから約4か月後、8月21日、鴻巣市教育委員から次の1枚の書面が私たちのもとに送り付けられてきました。その内容は次の通りでした。

 

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令和2年8月21日

鴻巣市長 原口和久

鴻巣市立赤見台中学校におけるいじめ重大事態に関する再調査について(回答)

 

このことについて、令和2年4月30日付け及び令和2年6月15日付けで申し出の再調査については、鴻巣市いじめ問題調査委員会において

【十分な調査が行われており、再調査の必要はない】と考えるため、鴻巣市いじめ問題再調査委員会は設置いたしません。

ただし、令和2年6月15日付けの意見のうち下記については、鴻巣市教育委員会に指摘をいたしましたので申し添えます。

 

 

第一、「2対象児童生徒の状況」(1頁)の記載の誤り

指摘事項:報告書の記載が事実と異なることが確認できたため、訂正を行うこと。

 

担当:鴻巣市総務部やさしさ支援課

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たった、これだけの通知でした。「再調査は一切しない」「報告書の一部だけ訂正することには同意する」というのが、当時の市長(市政)の答えだったのです。後者の訂正の件については、「欠席日数の変更のみ」でした。

 

それは私たちにとって、あまりにも不誠実な対応に他なりませんでした。

 

以前までの記事においても、幾つかの虚偽・捏造の箇所に触れました。ここでは改めて、鴻巣市教育委員会が作成したいじめ調査報告書のどのような箇所が虚偽・捏造であるのか、その一部を取り上げます。

 

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<「病欠」>

いじめ調査報告書には、「欠席日数:93日、欠席理由:病欠」という記述があります。これまでの記事で経緯を書いて来た通り、私の息子は加害児童3名から長期間に渡ってひどい暴力と暴言のいじめを受け、それが原因で不登校となり、その後も中学校、鴻巣市教育委員会の度重なる不手際と不正行為によって復学が不可能となりました。こうして息子は93日の欠席をした後、転校となりました。つまり、93日間に渡る息子の欠席事由は「いじめによる不登校」なのです。

 

「病欠」とは、どういうことなのか…

 

私の息子は病気で学校を休んでいた訳ではなく、いじめの加害児童3名のクラス替えや別室対応がなされず安全ではなかった為に、休まざるを得ない状況にあったのです。ですから、もし欠席の事由を書くのであれば「中学校及び鴻巣市教育委員会がいじめ事案に対する適切な善管注意義務を怠った為」というのが正しい記述です。簡単に書くのなら「いじめに伴って生じた不登校」です。「病欠」では決してありません。

 

要するに、鴻巣市教育委員会は、このいじめ調査報告書において【息子の不登校をいじめによるものであるとは認めていない】のです。それを行うと、中学校と自分たち(教育委員会)の不手際を認めることになるからです。また息子の欠席をいじめと結びつけると、【加害児童3名の保護者たち】にも責任が加わります。鴻巣市教育委員会は、この加害児童保護者たちも守るために、息子の欠席を【病欠】と断定したのです。

 

この【病欠】の定義にしますと、鴻巣市教育委員会の実績に「不登校」がカウントされなくなるという仕組みが存在します。責任回避と自己保身。彼らの頭にあるのは、ただそれだけなのです。

 

私がこれについて、「何故こちらに確認せず病欠にしたのか」と、調査報告書を作成した調査委員に電話で聞きました。すると、調査委員は【「そんなのいちいち聞かないから。聞いたら悪いでしょ?」】という回答しました。この回答文はこの調査員が言った言葉をそのまま記しましたが、この世に誰かひとりでも意味の分かる人がいるのか。私にはまるで意味が分かりません。(その欠席の原因を被害者側に聞くのが、調査委員の仕事ではないでしょうか?それを行わないとすれば、そもそも彼らは何を”調査”するのでしょうか?)

 

<学校対応の賞賛>

次は、いじめ調査報告書が記した学校側の対応ぶりを賞賛するいびつな記述の数々です。例えば、「11月19日の時点で、①校長から積極的に代理人への説明を行っていた、②学年集会やクラス替えに関する具体的な内容を明確に説明していた」「翌20日の時点で、③2週間(別室対応)の件は代理人(私の弁護士)に向けて通知し、既に合意を得ていた、④代理人が被害者保護者に連絡をしなかった」という記述がありますが、驚くことにすべて嘘です。

 

①と②は完全に存在しない作り話です。③は「加害児童を別室対応としてもとのクラスには戻さない」と校長は言っていたので一部が嘘であり、④は弁護士が私に連絡をしなかったから誤解が生まれたのだという非常に悪質な印象操作を行っています。私の弁護士は職務に誓って、ここに書かれている③④が事実と全く異なると断定しています。

 

学校側の対応としては、他にも「スクールサポーターについても配置することを、校長が代理人(私の弁護士)に伝えた」という記述もあります。これも嘘です。やはり完全な作り話であって、弁護士はこれを否定しています。そもそも、私はいじめ調査報告書の中で初めて「スクールサポーター」などという存在を知ったぐらいです。

 

鴻巣市教育委員会と第三者調査委員は、あらゆる箇所で「学校側(校長)が必死にいじめと不登校の対応をしていた」「それにも関わらず、私がそれらの対応を拒絶した」という物語を構築して、それを裏付けるような虚偽・捏造の記述を丹念に行っています。

 

<「11月25日」>

2019年11月25日に行われた四者面談(校長、教育委員会2名、私の弁護士)は、今回の件で学校責任を問うべき最も重大な会議のひとつだと言えます。以前の記事にも書かせて頂いた通り、この会議では息子の復学措置に関する4つの実施項目が合意に至っていました。後はそれを実行するだけでしたが、学校側は再びその決定の合意を一方的に反故して、息子の復学が叶わなくなりました。

 

ところが、報告書においては「令和元年11月25日には、(被害者)代理人弁護士、校長、教育委員会から副参事と私とが〇〇○中学校に集まって、別室指導が実現しなかった経緯や今後の対応について確認・協議しましたが、【結論は出ませんでした】」という鴻巣市教育委員会の陳述が堂々と示されています。そして、この会議で合意されたのは、【「これから書類でやり取りをすること」】なのだそうです。

 

以前も記事で詳しく書きましたが、司法の専門家と教育の専門家が限られた時間の中で集まって、長い時間を掛けて話し合った結果、「これから書面でやりとりしよう」という事だけが決まったなどということが有り得るのか。弁護士は当然、この鴻巣市教育委員会と中学校の見解を完全に否定しており、「鴻巣教育委員会も同席して合意したので、あの場では確実に復学措置が決定していた」「校長も否定していなかった」と断言しています。事実、その後に弁護士は決定事項の通知書を学校側に送付しています。

 

決定事項を二転三転させる校長、それに追随する教頭及び関係者ら、その学校側の矛盾だらけの無責任な言動を看過し、実質的に助長・擁護し続けている鴻巣市教育委員会の関係性が、ここに表現されている訳です。そして最終的に被害者側に全ての責任を押し付けるその非人道的な倫理観とガバナンスの欠如には、目も当てられません。

 

彼らの不正かつ不誠実な安全注意義務違反に触れる言動の数々、その責任の重大性はあまりに明白です。

 

<息子の否定>

加害児童3名の暴力と暴言の悪質性を可能な限り軽減させ、それと同時に息子にも原因があったことを仄めかすべく、あらゆる箇所でネーミングや表現方法を駆使した悪意ある印象操作が行われています。

 

例えば、加害児童3名の明らかないじめ行為を「からかい」と表現している箇所が多々あります。毎日の一方的な暴力、毎日の一方的な暴言。それは「からかい」という範疇を遥かに超えており、当然ながらそのような軽い表現では収まるはずがありません。

 

「小学6年の同級生から聞いた話で、小学6年生の~(息子)がクラス男子ほぼ全員からいじめられていた」「~がクラスで孤立していた」「物を隠されていた」「トイレに人だかりが出来ていて土下座を見た」といった言葉を、私は他の生徒の保護者たち(父・母)から聞いていたのです。それにも関わらず、このような嘘を平然と書くのです。

 

その息子は学校を転校してから一度も、誰からも、いじめられていません。愛情のある誠実な先生方、そして信頼できる友達に恵まれて、転校先では本当に楽しく充実した中学校生活を送ることが出来ました。その事実が、明確に証明しています。

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さて、私はこの嘘まみれのいじめ調査報告書の再調査・再作成を強く求めるべく、鴻巣市教育委員会のE氏と電話で話をしました。その会話内容は、次の通りです。

 

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E氏(鴻巣市教育委員会):報告書についての教育委会の認識としての回答です。教育委員会は事務局であり、調査報告書は調査委員会が作成決定するものです。調査委員会よりご提出いただいた調査報告書につきまして、それを〜さんもご報告受けたと思うんですけど、調査報告につきましては、まずはそれについて被害者側の生徒または保護者へ報告させていただいております(※「報告」とは名ばかり、ただ書類が郵送されたのみ)。その報告を受けて所見等を受け取るというようなことで手続きを取らせていただいています。【所見と調査報告書を添えて市長へ報告】させていただきました。【ここまでの流れというものはガイドラインに添った流れをさせていただいています。】その報告をさせていただいて、市長部局のほうからそれらの報告を受け、また更に市長部局の方で検討した結果、【再調査の実施はしない】という旨をお伝えしたと思います。このような一連の流れだったと思います。でございますので、鴻巣市と致しまして【本調査は再調査は行わないということを決定した】ということになっております。調査報告書につきましては内容の変更についての要望があったと思いますが、調査委員会として間違えていた欠席日数を変更させていただいて、内容自体の変更は行わないということで回答して、それは【調査委員会の決定】としてそうさせていただいた経緯がありました。このような経緯があった中、調査報告書についてはもうすでに決定したものであり、変更等を行うことはございません。また【組織の決定】であり市教委としてはこれ以上、調査報告書等につきましては【何もすることが出来ないというのが教育委員会としての見解です。】

私:それは分かってます。それを踏まえて聞いている。(報告書の虚偽と捏造の事実を裏付ける確定的な)録音があっても認めないってことで良いんですね?

E氏:先程申し上げた通り、【市として決定した】ことであり、市教委としては「これ以上」というところでございます。(※これ以上「できない」という、「できない」の明言を意図的に避けている。)

私:市教委以外でどこに訴えれば良いんですか。

E氏:どちらにしても【市としての決定】でございますので、それについて…

私:それは【嘘の決定】になりますよね。事実と違っているので、こちらとしては納得いかないというのは分かりますよね。話が違っています。「小学校の時にいじめはなかった」と書いてありますが、担任が加害生徒に注意をしているのに、それでも教育委員会は再調査しないってことなんですか。訂正しないんですか。

E氏:調査委員会の調査として、それによってまとめられた調査委員会としても、えー…

私:そちらでまとめられたものが正しいんですか。私の録音は正しくないんですか。

E氏:それにつきましては調査委員会の報告書としてご提出いただいた内容というところでございますので、それの報告としてまとめられたものです。

私:きちんと調べていないってことなんです。(※補足:小学校教頭も、調査委員も、小学校への聞き取りはないと言いました。一方、小学校教頭は教育委員会からは聞き取りがあったと言いました。)結局、私からすれば、そちらの都合の良いように作ってることです。書面と録音を聞き比べれば、どっちか正しいと言ってるか分かるんですよ。そちらがそれでやらないというのであれば、そちらか本当に正しいのかを録音で証明するしかないです。これだけ散々振り回されて大変な思いをしたので。私がいくら“ここは違います”と言っても、それに対する柔軟な対応はしない。もうこれで決まりだからっていうのがそちらの回答で良いんですね。

E氏:先程申し上げたことの繰り返しになります。

私:市の職員の対応については?あなた達がウソをついた。それが録音にあります。謝罪もしないんですか。

E氏:教育委員会の回答としては間違った対応をした認識はない。

私:間違ったことを言ったとか全く認めないし、話にならない。間違ったことを正しいと言うから…11月25日、4者で話し合ったことに関して、「これは決定ではない」ってEさんとGさんは私に言い張っています。F氏は「確かに決定したことだけど、校長が後から変えてしまった」という録音もあるんです。市の職員(E、G)は【「書面でやりとりしましょう」】という決定なされたと、あなた(E氏)が言っているんです。(※補足:E氏との話し合いの中で、E氏は9回もこの常套句のような説明を繰り返した。)私はそんなわけはないと言いました。

E氏:そこで確認出来たことは、それだった【(書面でのやりとり)】ということです。

私:でもそれはおかしな話でしょ。そんなことで皆さんが集まるわけがない。だけどあなた方はずっと私に言っているわけですよ。

E氏:その時、担当(F氏)から確認出来ていたことは書面でっていうところ。

私:おかしいです。担当(F氏)が実際そう言ってないですよ。

E氏:後日、Fと詳しい話をしていただいたのかもしれないですけど、お母様が訪問された時に我々が知っている確かな情報としてはこの部分【(書面でのやりとり)】ですので。

私:私は「電話でF氏に確認とって下さい」と言って、そしたら「分かりました」(※目の前のE

氏の言葉)って言われて。

E氏:そこで(F氏に)確認をとって、【「書面でのやりとり」】だって確認がとれましたので、それをご報告したんです。それ以外は確認とれていません。

私:おかしいですよね。11月25日に~(息子)が学校に行けるように皆さん(私の弁護士、校長、鴻巣市教育委員会2名F/O)で集まって協議されたんじゃないんですか。それなのに主旨が異っていると思うんです。

E氏:詳細については、不確定だったので言えなかったということです。

私:不確定じゃなくて、きちんと決まったことだって当時者達が言っているじゃないですか。それをあなたとG氏が、私のことを散々振り回したってことなんです。それについてどうなんですか?嘘ついて、私に「書面でのやりとり」をずっと言い続けたじゃないですか。嘘の発言を貴方達は私にずっとしていたんですよ。あの時、それに対して知りません”って、それはおかしいです。貴方達が「これは通知書ってかかれているから決定ではない」って、散々私に言って、私はそんなはずはないって言ったじゃないですか。実際のところ、どっちが正しかったのかっていうところで、後々私の言い分が正しかったことか分かりました。それに対して「知りません」と言うのはおかしいです。それってこちらを振り回しているってことですよね。

E氏:いえ、先程も申し上げた通り委員会としての結論…

私:違う。何が正しくて何が間違っているかってことを言って下さい。校長は一度決定したんですよ。

E氏:はい。

私:そこについて聞きたいんですよ。

E氏:決定かどうかっていうところについては、私は【「決定ではない」という発言した覚えはございません。】(※この人物は以前、「決まってはいなかった」と断言しています。これは以前の記事「No.14」にも詳しい経緯と会話内容を書いてありますので、比較をして頂ければ明確だと思います。録音資料も、もちろん手元にあります。責任回避と自己保身に腐心して、常に場当たり的な返事しかしない。)

私:していますよ。本当に嘘ばかりですね。

E氏:決定とは限らないのではないかという程度であると認識しています。

私:結論、なぜ貴方達は謝らないんですか。謝ることによって自分達に不利なことがあるから一切謝らないってことですよね。どう考えたって間違ったことを私に伝えて、それで謝罪もない。どれだけ私が教育委員会や学校から振り回されていたかってことが残ります。貴方達はその場しのぎで私に対応しているんです。

E氏:教育委員会としての答えをお伝えしました。

私:なぜ、またそんなこと言うの。話が出来ない…

E氏:対応として、あの時(※1月8日、記事No.14参照)は間違っていなかったという回答です。教育委員会の認識として。

私:間違ったことを貴方は言ったじゃない?「決まったこと」を「決まっていない」って言ったじゃないですか?「確定ではないです」って?校長、弁護士、市教委(E氏・O氏)が間違っているんですか?本当に酷いとしか言いようがない…

 

(※補足:以前の記事No.14などでも書いておりますが、ここでも経緯を改めてまとめておきます。2020年11月25日、私の弁護士、校長、鴻巣市教育委員会のF氏とO氏、この4名が「加害児童をクラスから出して息子を復学させる」という措置を決定しました。校長はこれに合意をし、鴻巣市教育委員会のF氏とO氏もその場で合意をしました。しかし、それが校長の一存によって一方的に実行されないことになりました。翌2021年1月8日、私はこの件で、中学校の「合意事項の反故」という不正行為に対して彼らを管理する立場にある鴻巣市教育委員会に相談をしましたが、その場で対応したE氏・G氏が、当時の会議には参加していないにも関わらず、事前に申し合わせをしていたのか「そんなもの(復学措置)はあの話し合いで決まっていなかった」と即座に学校側を擁護し、「決まったのは書面でやりとりしましょうというだけのこと」だと私に突きつけました。この「書面でのやりとり」は会話の中で9回も用いられ、常にそこで対話の道が断たれました。)

 

(※このいじめ調査報告書を承認したのは鴻巣市行政のトップに座る市長です。E氏が「市長に報告した」と言っている通り、市長はこのいじめ調査報告書の内容とその後の問題を把握しています。ところが、私が市長の秘書にこの件を伝えると、その秘書は「市長はすべてを分かっているわけではない。鴻巣市教育委員会が対応していると聞いている。」などと言われ、ここでも門前払いを受けました。またなぜ、いつもこのような嘘ばかりつき続けるのでしょうか。市長は明らかに、鴻巣市教育委員会が不正行為に及んでいることを十分に知っていたのです。それを知りながら、その不正行為に一切触れず、いじめ調査報告書に承認の印鑑を押したのです。政治の巨大な柱である教育の組織が瓦解している状況を、なぜ市長は放置できるのでしょうか?やはりそこには、前回のNo.18で書いたように、私たちにとっては計りし得ない忖度と癒着の関係があるのだと思います。)

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この私とE氏との会話も、今までと同様、”教育委員会の結論”という常套句があたかも免罪符のように何度も繰り返され、嘘をつく、とぼける、論点をずらすといった責任転嫁、責任回避、自己保身の堂々巡りの言葉が交わされました。真摯な対話とは問題を解決する為にお互いが歩み寄るコミュニケーション行為であるべきですが、ここでは間違いなくただ相手(私)を丸め込もうとしているだけです。当然、議論が深まることも、進むこともありません。いつもの鴻巣市教育委員会、中学校のやり口でした。

 

付け加えると、先のE氏との話し合いは鴻巣市教育委員会が率先して設けてくれたものでは全くありません。鴻巣市教育委員会はずっと「調査委員がやっているから何もできない」「調査報告書が出た後だからあなたには対応しない」と、これもまたお約束の常套句を何度も繰り返して、私たちに取り合ってもくれませんでした。教育支援を実施しているNPO団体から埼玉県教育委員会に話が伝わり、その埼玉県教育委員会(県政)が鴻巣市教育委員会(市政)を指導したことによって、やっと実現した話し合いでした。

 

時系列が少々前後しますが、この状況に関する会話についても参考までに以下に書き起こしを致します。

 

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<2021年8月12日>

埼玉県教委生徒指導課(県政)I氏との会話

 

県:(これが文部科学省が策定している)いじめの重大事態のガイドラインです。調査を実施する前に被害生徒、保護者に対して調査の目的、どのようなメンバーが調査するのか調査期間、調査事項、方法、結果の提供方法、6項目ぐらいあります。これについて説明することと書いてあるのです。ですので、これはやるべきことでありますし、あとは経過の報告についても、ガイドラインがある。調査実施中の経過報告という欄があって、学校の設置者及び学校は調査の進捗などの経過報告を行うと書いてあります。これはここに書いてある通りにやるべきことになると思います。

私:それはどこがやるのですか。

県:市教委の第三者委員会になるので第三者委員会の委員が説明することもあるし、市教委が事務局になるので委員から説明してと言われたら事務局が説明します。

私:こちらにこのガイドラインの内容を説明するのですか?それはどういった形で説明が行われるのか。日時を決めて場をもうけて説明するのか、書面での対応なのか。経過報告は何度か繰り返し行われるわけですか。その間にどのように説明されますか。

県:説明するに際しては必ず当時者、〜様(私)のほうに誰々が説明したいと思いますので日程調整お願いしますということで日程調整するし、当時者の要望で電話かもしれないし、実際こちらの方も会って直接お話しさせてもらいたいということが多いと思いますけれども、そうなればその日程を組むし、場所も基本的に当時者の意向を伺いなから決めていきます。書面を見ながら説明する場合もあるかもしれません。日時設定、調査の仕方になります。経過報告についても、例えば1回こういうふうに調査した結果でしたよって中間でも報告させていただくじゃないですか。

私:そうなんですか?

県:中間報告させていただいて初めの事前の説明をして、それですぐ完成でも当人(被害側)が良いと言えば良いかもしれないんですが、あまりそういうのはケースとして多くないとこちらは思っているので、途中で今こんな感じで動いていますよという説明はあって然るべきだと思います。

私:(鴻巣市教育委員会からは)何一つ聞いてなかったです。

県:事前も途中も(何一つ説明や報告が無かった)ってことですね。

私:経過報告を受ける時、これで良いってならないって…(報告書を作成する途中で)訂正が出来たんですか?

県:やはり読んだ調査の報告見た時に新しい事実ここについてもっと調べて下さいってい

うこともあるじゃないですか。そういうのは確認しないといけない。経過報告の中で表記

変わっていくこともあります。

私:今の話何一つ知らなかったんです。何も報告受けていないし、今どうなっているのかも知らず、「いつ出来上がりますか」と聞いても「まだです」としか開いていません。その後は「出来上がりました」と報告を受けて「取りに来ますか郵送にしますか」と聞かれただけです。4月15日付で届いて4月30日までに所見を書けと言われました。

 

<2021年8月31日>

私から県教委を通して市教委へ要望したことに対する、市教委(M氏)から回答

 

・いじめ調査報告書の修正

市 M氏:手を加えることは事務局には出来ない。ご理解下さい。

 

・【いじめ重大事態ではない】の訂正

M氏:調査報告書は出来上がっていて関係者に渡っているので訂正はしない。

 

・加害生徒Bの発言「クラスのボスのような人の名前は言いたくない」→クラスのボスは誰なのか(そもそも存在しているのか)

M氏:調査は一度済んでいるから、また聞く事はしない。

 

・加害生徒A母の発言「いじめているのはうちだけじゃない。他にもいる」→他は誰なのか。

M氏:報告書が出来上がった後ですので、出来ない。

 

続いて、鴻巣市教育委員会と私の会話

 

F氏:経過報告が行われることについて説明については確かに調査の方針等の説明っていうことはガイドラインに書かれています。ですが、調査報告書の内容についてちくいち確認っていうことではなくて、あくまで調査の主体であったり、時期、期間、スケジュール的なもの。

私:じゃあ調査報告書が出来上がるまで、こちらは何も知らない状態で良いのですね?

F氏:スケジュールとか調査事項については…

私:スケジュールを見せて下さい。見ていないので。

F氏:(弁護士に)電話でしています。

私:おかしい。これからは"書面でのやりとりの決定"がなされたと言っています。(※先述の11月25日に関する鴻巣市教育委員会の「常套句」のこと。鴻巣市教育委員会は11月25日、「これからは全ての重要なやりとりは書面で行うという事が決まった(息子の復学措置は決まっていなかった)」と嘘の発言により学校を擁護し、私の話をずっとはぐらかしていました。その鴻巣市教育委員会の常套句である「これからは書面でやりとりすると決まった」というのが本当であれば、いじめ調査報告書に関する説明や報告も「書面でやりとり」しなければならないということになります。つまり、ここでは鴻巣市教育委員会の嘘発言によって完全に墓穴を掘っているのです。)

F氏:…

私:そんな重要なことを(書面ではなく)電話で報告ってどういうこと?「言った言わないになったら(困るから、書面でやりとりする)」って、Eさんが言ってます。出来上がる前に内容確認する。そこでOKとならない。調整が入る。そういった報告については?Fさんから出来上がって郵送か取りに来られるか聞かれている。確認して下さいとは一切言われていない。おかしいです。"決定したことだから変更できない”って矛盾してないですか?Eさんに"書面でのやりとり"って散々言われた。本当に電話というのはおかしい。

内容確認については日時を決めて報告中身の訂正が出来たのでは?

F氏:【内容についての記載はガイドラインにない。内容確認しなかった。】

私:内容の打ち合わせは通常はしないんですね?だったら(こちらに対して)しなかったことは(ガイドラインに)沿っているわけですね?

W氏 えー、そこまで極端な解釈ではなくて...

F氏:【内容確認は〜さん(私)にはしておりません。】

私:しないで(いじめ調査報告書が)作られたと?

F氏:はい。記録を確認して、【11月25日「書面で」という限定はしてないです。】(※補足:ここでF氏はE氏がさんざん言って私をやりこめてきた「書面でのやりとり」を否定しています。「書面でやりとり」という決定はされていなかった、というような発言をしています。この方たちは自己保身の為に何度でも嘘をつくことを一切ためらいません。)

私:じゃあ何でEさん、11月に決定されたことを(書面でやりとりという決定がなれたと)言ったんですか?

E氏:私はその段階で知り得た情報というものを…

私:でもFさんが言ったことをEさんが私に言ったんですよね?(※補足:当時、E氏は「F氏に確認を取った」という前提のもので、F氏の発言として「書面でのやりとりが決まったのだ」という嘘発言を私に突きつけた。No14記載)だとしたら、Eさんが知り得た情報ってどこから来たんですか?

E氏:当然Fです。

私:じゃあ、Fさん、書面ですって!(※補足:もう何が何だか意味不明ですが、今度はE氏が自分の責任を問われたくないのか、F氏が嘘をついているのだというような発言を繰り出している。鴻巣市教育委員会の体質、推して知るべし…)

F氏:【齟齬があった…】

私:今になって齟齬があったって。1月8日にEさんがずっと「今後は書面でやり取りをする」と私に言ってきたのだから、これからは書面来るものだと思っていました。

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このことからも十分に理解できると思います。鴻巣市教育委員会は無力な者の訴えには力をふりかざして口を封じることに腐心し、上部からの訴えには地に平伏してすぐに命令に従うのです。弱きを挫き、強きに媚びる。これが、鴻巣市教育委員会の本質的な体質だと、私は感じます。


(※補足 いじめ調査報告書を作成した第三者調査委員は、「自分達は所見を見ていない、そのまま終わっている、所見は別の組織が見ている」と言いました。私が作成した反論の資料をまるで目にしていないというのです。鴻巣市教育委員会にこの私の所見をどこが見て、再調査しないと決定したのかと聞いても、「答えられない」と言われました。これを県教委に話しますと、「市長が見ているので、市長の秘書に聞いたらどうか」と言われました。そこで市長の秘書にこれを聞くと、「市長はすべてを分かっているわけではない。鴻巣市教育委員会が対応していると聞いている。」と言われました。見事なたらい回しと門前払いの連続です。結局の所、市長側も鴻巣市教育委員会側も、「係争中だから答えない」などと言ってはぐらかし続けました。要するに、彼らは最初から結論ありきで本来は何回も行うべき経過報告も確定前の確認せず、どこの誰が所見を見て再調査をしないと決定したのか言う事も出来ないのです。)

 

(次回へ続く)