水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市いじめ事件の記録No.10】

弁護士が学校と教育委員会との話し合いが行われ、そこで【決定】されたはずの息子の復学の取り組みが【二度も】校長の相談のない一方的な変更によって叶わなくなり、息子の不登校が続いてしまいました。その不登校中、期末テストの日が近づいて来ました。テスト前日になっても、学校側からの連絡はいただけていない状況でした。

 

しかし、既にここまでの経緯を書かせていただきました通り、学校とは息子の復学の件で完全な膠着状態に陥っていましたので、容易に電話の出来る状況ではありませんでした。弁護士を介せば確実に回答は得られるでしょうが、それは当然ながら「いじめと不登校の争議解消」という弁護士の職務範囲から逸脱するものであり、頼むことは出来ないと思いました。

 

それでも期末テストは後の高校進学に関わるものでしたので、どうしてもテストの受け方や時間割等を知らなければならないと思い、鴻巣市教育委員会に相談をさせていただくことにしました。

 

この私の選択は、10月中旬の出来事が関係をしています。当時、いじめ対策について学校から一切連絡がない状態が続いたため、私は鴻巣市教育委員会に相談をさせていただきました。すると、その直後に担任から電話が掛かり、「今まで連絡しなくて申し訳ありませんでした」と言われたことがありました。この出来事により、私は驚きながら、「特別な事由があれば、このように教育委員会が学校との調整的な実務を担ってくれるのだ」と学んだのです。

 

(※補足:地方教育行政の組織及び運営に関する法律[地教行法]の第23条に、教育委員会の職務範囲について「校長、教員その他の教育関係職員並びに生徒、児童及び幼児の保健、安全、厚生及び福利に関すること[9項]」「学校その他の教育機関の環境衛生に関すること[10項]」とあります。よって、今回のような児童福祉や環境衛生を保つ実務は、法によって定められた教育委員会の職務範囲であると十分に考えられます。)

 

鴻巣市教育委員会のF氏が電話に応じました。

 

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2019年11月26日

私:11月22日の金曜日に、期末テスト6日前の夜、在宅中にポストに学校から大量のプリントが入ってきました。授業のプリントです。それをいきなりまとめてポスト投函されても、もう学習する時間がないんです。

市教委:それは学校への情報というか不満ですね?(※補足:これは「不満」なのでしょうか?)それも(あなたの)代理人から学校に伝えるということになっているということで、申し訳ないですが、我々は受け答えが出来ない状態でございます。

私:私が代理人を依頼している訳ですから…テストのこと(教えて欲しい)

市教委:代理人とはそういう話になられたんですか?(私に教えても良いと)

私:そうです、それはおかしいですねって話をしました。(私に教えないこと)

市教委:それに対する回答も学校に行くはずなので、それを(我々が)受けない限りは今ちょっと申し訳ないが回答しかねるんです。

私:それに対する回答ってどういう事ですか?

市教委:だから”全て代理人を通して”っていうことで。一度昨日学校と話をしてあるので代理人がそれでお願いしますという話になっている以上、我々もいくら答えたくても答えられないということでございます。なので代理人の方からそういう旨が学校長なりにご連絡があって、今後、お母様と直接話をして大丈夫ですって話であればそれは(テストのことを教えるのは)可能だということでございます。

私:何を聞いても答えてくれないんですか?明日(テスト)の話でも。

市教委:それは代理人を通していただければ答えられるということはいっぱいあるということでございます

私:代理人と私と連絡がつかなかったら、(明日のことでも)どうしたら良いですか?代理人は(当然私の専属ではないから)忙しくされていると思うので。

市教委:色々分かるんですが、今それは出来ない状況になってしまっている。

私:明日テストがあります。時間やどこに行けば良いのかってことも弁護士を通さないと教えてくれないってことなんですね?

市教委:昨日代理人さんがそうしてくれとおっしゃったんです。代理人さんが!(語気を強める)

私:それは証拠あります?

市教委:証拠というか、記録と、我々の会話をした記録があります。

私:それに対して書面はあります?

市教委:書面はございません。

私:口答だけですか?

 

市教委:そうです。弁護士(代理人)に聞いてもらえれば分かると思うので。はい。

私:例えば代理人と私が夕方、夜になっても連絡がつかなかったとしたら、子供…(明日のテストどうすれば良いのか)

市教委:それは、私共には、お応えできませんね~!

私:へぇー…

市教委:そういう約束になってしまっているので、気持ちとして色々あったとしても、今はそれは出来かねるということです。

私:分かりました。気持ちとしてはってどういうことですか?

市教委:お母さんのお気持ちも、分からなくないですが!今全て代理人を通せという約束になっているので!

私:でも、テストは別ではありませんか?

市教委:分かっています。

私:テストに行く時間とか学校と私とでは決められないんですか?何時に学校に行

って、どこでどのようにテストを受けてっていうのも明日テストでも教えてもらえないんですか?

市教委:そういう話になっておりますので。

私:じゃあ、弁護士に連絡してくれるのですか?何時に来て下さいとかそういう連絡はもらえないのですか?

市教委:お待ちいただけますか?

 

<保留中>

 

(※補足:市教委はその後の報告書や資料で、息子の為に学校はテストのこともしっかり対応した、毎日家庭訪問したなどと断言しています、それは完全な虚偽です。そもそも「代理人を通さないと何もしない」と、上述の通り11月26日に悪意ある口調で何度も念を押しているのです。この為、学校が主張している「毎日家庭訪問をしていた」という事実も完全な虚偽であると間接的に証明できる所です。)

 

(※補足:この時、私は本当に期末テストの情報を知りたいだけでした。中学校の生徒と親が、自分が通っている学校の期末テストの情報を質問しただけなのです。それにも関わらず、この質問が【学校への不満】と扱われたのは本当に悲しく、虚しく、心外でした。

 

<保留終了>

 

市教委:申し訳ありません。確認したが、やはり代理人を通してもらわないとこちらは何もお応えできないので。ご承知おきください。

私:じゃあ学校から連絡をいただけるかどうかも分からないってことですか?市教委:代理人を通して学校に聞いていただければ。

私:学校はうちに(明日のテストのことを)教えてくれないんですか?だって、うちは今、〜中学校の生徒ですよね?

市教委:今、保護者さんとやり取りを…だから一度代理人を通すということで。

私:明日のテストの時間も何時にどこに行ってどうしたら良いのか、そういうことも(教えてもらえない)、もう約2か月学校に行っていないわけです。いじめの件で。私はテストの打ち合わせもさせてもらえないんですか?弁護士から連絡しないとテストの…

市教委:昨日弁護士がそう言ったので、必ず一本化しますということで話が出来ている以上、その約束をたがえるわけには。今は我々はいかないということでご承知おきいただけたらと思います。

 

(※補足:一本化するということはこちらが言ったわけでなく、市教委、学校側が当代理人に一本化するように決めたのです。これだけ私が市教委、学校の不手際を録音データも交えて書面で訴えても、校長、市教委はこの期に及んでさえ、不登校が解決できなかった原因が私と弁護士の意思疎通のせいにあると断定しています。これまでの経緯や全体像を鑑みれば、彼らが自分達の不手際=復学が決まっても校長が決定事項を二転三転させた事が、何よりも大きな原因です。)

 

(※補足:市教委のF氏は何を言っても「代理人を通せ、代理人を通せ」と何度も繰り返し責任を回避していました。しかし、この揺るぎないF氏の「代理人を通せ」は、埼玉県教育委員会からの指摘直後にあっさりと変わりました。被害者が訴えても市教委は動いてはくれませんが、自分より強い者から指示を受けると簡単にそれを受け入れるようです。このように、翻弄・困惑をされ続けていたのは私たちであり、意思疎通の不備や決定事項の混乱が生じていたのはまぎれもなく市教委、学校の方です。報告書ではその真逆のことが書かれていて、学校と市教委が私たちに翻弄されて困惑していたと記載しています。私はこの当時、市教委、学校どころか、自分の弁護士すらも信じて良いのか分からなくなる程、精神的に追い詰められていきました。

 

(補足:私は長い間いじめを受けて傷ついてる息子がこれ以上苦しまないように、毎日家にいる息子の生活を見守っていかなければなりませんでした。仕事もあります。週1、2回の休日の日は息子の希望で、加害児童の3名はもちろんのこと、事情を知らされていないほかの生徒にさぼっていると思われたくないということで、誰にも会わないように遠出をしていました。弁護士が前面にいましたが、テストのような細かな事項におけるやり取りは仕事の昼休憩中や仕事を休んでおこなってきました。話を息子に聞かれないように、家の中ではなく車の中でいつも連絡していました。子供は聞いていないようできちんと聞いています。これ以上不安にならないように、懸命に対処をしていました。)

 

私:あの…そちらのいう事は分かりました。ただ…少し待って下さい。(途中からセカンドオピニオンのように相談をしていた他の弁護士から聞いた事として話として)学校側が弁護士に伝えているから本人には言えないというのはないそうです。「弁護士はあくまで代理人であり本人の代わりです。代理人に伝えているなら、本人が希望すれば伝えるのは当然のこと」ということですよ。だって代理人は私の代わりなんですから。

市教委:~弁護士との昨日の話ではそうやるということで我々も確認をしていますので、それをまたたがえることは…今はちょっと…だから…もう一度、弁護士からご連絡があってそうしろと言うのであれば、それはそれで、検討いたしますが!(※補足:どう考えても、それでは間に合いません。)

私:じゃあ、学校からうちに連絡をくれるんですかね?テストのこと。

市教委:学校から欠席連絡等いつも来ているんですよね?ある程度の時期で。(※補足:市教委も、ここで"毎日学校が家庭訪問しているんですよね"とは言っていません。その他の部分でも家庭訪問のことは一切触れていません。存在しないからです。改めて言いますが、この家庭訪問に関する彼らの報告書の記述は明らかに虚偽と捏造です。)

私:来ていないですよ。22日にいきなり期末テストの範囲のプリントがまとめて(裏表印刷、ページ数50枚程)投函されただけです。こんなたくさん数日では勉強できないと思いました。テストまで1週間もありません。

市教委:はい。

私:どこから手を付けて良いか、更に昨日(テストの前々日)、在宅中に夜ごそごそとポストの中の音がして見たら、また新たなプリントが入っていた。

市教委:はい。

私:そんな1日2日でテスト範囲を勉強するってどういうことなんですかね。学校として。息子は言いました。「これだけたくさんあるんだったら、なぜ授業でやっている時(進んでいる時)にプリントをもらえなかったのか。そうすれば勉強できたのに…」って。いきなりこんなたくさんプリントをもらって、もう間に合わないんです。どうすれば良いですか?それを知りたいです。

市教委:それも先ほどから言っている通り、それしか今は対応できない状況でございまして。

私:じゃあテストは別日にしてもらえるのですか?これじゃあ…

市教委:それも含めて代理人を通して言っていただければ学校も対応は。

私:だから代理人は本人の代わりなんですって。じゃあ最後に確認しますが、テストの件は明日のことでも何も時間も学校は教えてくれないということで宜しいですね?

市教委:それは私から答えかねます。学校がどうするかという話は代理人さんとのやり取りですので。

私:よく分かりました。

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このように、市教委F氏は何を聞かれても「代理人が、代理人が」という常套句を使い、あからさまな口調さえ交えて、威圧感のある対応に終始しました。

 

いじめ被害者と真摯に向き合い、それを守らねばならないという責任を完全に放棄していました。このように対話が成り立たない状況であっても、私は必死に息子の為に、何とか事態を打開しようと対話に臨んでいたのです。学校と市から決定を覆されたり、明確な答えをいただけないことに対して、私は決して諦めずに対話を続けようとしました。その親として当然の必死の訴えを、後の報告書で「~保護者は話が長い」「~保護者の対応に苦慮する、困惑する」の一言で一蹴しています。

 

当然ながら、私の代理人(弁護士)はいじめ問題に関する対応を業務の範囲内としており、【その他の被害者側の生活や学習環境まで対応する訳ではない】と語っています。第三者委員会の調査委員もまた「代理人がテストのことまで対応するのは考えにくい」と言い、それに対して代理人は市教委が勘違いしていると言いました。総じて、先ほどの会話内で断固として回答を頂けなかったのは、単なる個人的な感情に基づく拒絶であり、一種の嫌がらせ行為であると考えられます。

 

上記のような対応を繰り返し行うので、必然的に話が長引いていきました。鴻巣市教育委員会と中学校はこれまでずっとまっとうないじめ対策を行わず、こちらがその点を何とかして欲しいと切願すると、応対する人員が発言内容をころころと二転三転させながら、私と代理人を混乱させ、そして、この事件を風化させようとしてきました。何もかも、学校も市教委も、自分達の都合の良いように操縦をし続けて、私と息子の言葉を踏み躙り続けていました。

 

同日11月26日、私は埼玉県教育局総務課に連絡しました。相談窓口を紹介され、上記の市教委F氏との対応姿勢についての相談をしたのです。12月4日、県側から次の回答は次の通りでした。

 

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県:今現在不登校、学校に通われていないお子様に対する支援の部分であるとか、学校生活全般や学習や直近で困っていらっしゃること色々あると思うので、その点についてはお母さん、ご家庭と学校なり市教委なりと直接やり取りということでやっていただきたいという話をさせていただきました。

私:じゃあ、やってもらえるんですか?

県:市教委にはお伝えいたしましたので。

私:市教委はなんて言いましたか?

県:「承知しました」ということでした。南部教育事務所を通して伝えました。市教委には確実に伝わっております。

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先ほども書きましたが、このように県側が鴻巣市教育委員会に指導をした事によって、彼らはようやく「代理人代理人」の常套句を繰り返すことをやめてくれました。その市教委が校長に指示を送り、ここまでしてやっと期末テストに関する対応をいただくことができました。

 

テストに関する出来事について、校長の陳述書や市教委の報告書には次の文言が書かれています。

 

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校長・陳述書

「学校としては期末テストを受けて学習の成果を発揮してもらいたいですし〜君(息子)の登校への道筋につながるかもしれませんので快諾し、代理人弁護士と調整して同年12月5日~6日に〜君(息子)が登校して別室で期末テストを受けることに決まりました」

 

市教委・報告書

「~母が25日の話し合いに同席を求めている場合は特別な対応を検討するとした」

「別室指導を準備しても~母が登校をさせない」

「こちらの受け入れ態勢は整っていたのに、いつから登校できるか確認をしなければならなかった」

「~には別室指導等の学習保障を行っていた」

「~を守るために期末テスト等の対応をしていた」

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上述の経緯からも分かる通り、これら陳述も完全な虚偽と捏造であると言えます。学校も鴻巣市教育委員会も先の通り、私が埼玉県教育委員会にまで訴えを起こさなければ「代理人代理人」の文言を用いて、一切の対応を行おうとしませんでした。完全に被害者の教育環境の保護を放置していた状態にあったにも関わらず、校長は「我々は不登校対策を主導していた、被害者に寄り添ってテストのこともしっかり対応していた」と言っています。経緯を理解しているかどうかは不明ですが、市教委と学校(教頭、担任、学校主任)は「~母はなぜ登校を阻止するのか、我々が全て体制を整えてあげていたのに」と言っています。

 

何と言って良いのか、あまりの卑劣さや不誠実さに、言葉も出ません。

 

(次回へ続く)