水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市いじめ事件の記録No.2】

「1学期もいじめがあり解決した。4クラス、4つの目がある。いじめに関して~君(息子)が言ったと分からないようにC君に注意をする」──校長の発言をそのまま息子に伝えました。「先生がチクったと分からないように注意してくれるからもう大丈夫だよ」と私が話すと、息子は分かったと言って、翌日から学校に行きました。

 

私は定期的に、息子にいじめの状況はどうかと聞いていましたが、息子は"大丈夫だ"と短い返事をしていました。

 

9月は体育祭があり、祖父母も一緒に観に来てくれました。中学で初めての体育祭は、小学生の時とは違って、上級生がとても大人びて見えました。私は息子もこんなふうに成長していくんだな、いじめのことを忘れて、安心してここで沢山の学びを行っていって欲しいなと心の中で願いながら、見学をしていた事を思い出します。

 

体育祭から1か月も経たない、2019年10月1日朝、息子は頭が痛いから学校を休みたいと言いました。前回と同じ雰囲気を感じて、何かあったのか聞くと、「Cからのいじめが続いている」「実はA(小学校からの同級生)とBからもいじめられている」「Aは小学校の時からずっと。毎日、悪口を言われて、殴られたり蹴られたりして痛い、もう我慢の限界」と、息子が言いました。

 

この時、私は、息子が今まで長い時間ずっといじめられていることを知りました。

 

私は悪ふざけどころではなく、直接的な暴力も受けていたことを知って本当に驚き、事実なのか半信半疑で、3人に確認してもらいたいと学校側にお願いをしました。これは私が出勤前、欠席連絡をする時に電話に出た教頭先生に伝えました。また、これは緊急を要する話だと考えたので、「お昼にまた電話をするので、それまでに確認をして下さい」というお願いもしました。

 

このお昼に、私からの電話に応じた教頭が、「3人がいじめを認めています」と言いました。私は「学校に間に入ってもらい、児童たちに謝ってもらい、もうしないと約束してもらいたい」という対処をして欲しいという気持ちから、「とにかく仕事が終わった後、6時過ぎに、息子と一緒に学校に行くので、それまで3人を学校に残して欲しい」とお願いをしました。教頭先生はそれを了承してくれました。

 

仕事が終わり、「これから息子を連れて学校に行きます、6時15分くらいになります」と連絡しました。教頭先生から「ゆっくりで良いですよ」と言われましたが、それと一緒に、「2名の保護者が来ています」ということを初めて聞かされました。

 

こうして夕方6時過ぎ、私と息子が学校に到着しました。教頭先生が私たちを会議室に通しました。すると、別室から保護者の怒鳴り声が聞こえて来ました。

 

(次回に続く)