水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市いじめ事件の記録No.7】

鴻巣市教育委員会が「いじめ重大事態に関する調査報告書」を、規定に反して私たち被害者の確認を取らず、一方的に作成をしたという出来事は、既に前の記事でも触れていたかと思います。その鴻巣市教育委員会作成の報告書において、息子の小学校時代に関する事項のごく一部を次に記します。

 

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  • 「小学校はいじめ行為を認めていない」

息子の小学校のいじめを認知していたのかどうかについて、小学校側は「叩かれたり、蹴られたりの暴力や下校時のいじめを、見たり、聞いたりしていない」「アンケートにおいて、本人からも学級の児童からもいじめに関する記述はない」などとして、これを理由に「いじめを認知していなかった」と示している。

 

→前の記事でしっかりと時系列を追わせていただいた通り、息子は担任にいじめ被害を何度か訴えていたと言っています。(そのせいで「チクった」と余計にいじめられるようになりました。)また、隠された息子の靴を先生と一緒に探したり、それを隠した生徒に担任が注意をしたりしています。明らか悪口や下校時の嫌がらせに関するにいじめ行為を目撃しているのです。したがって、この「小学校はいじめを認知していなかった」という報告書の記述は明らかな虚偽、捏造です。この虚偽と捏造の事実を証明する事の出来る証拠は、息子が回答したアンケート調査にあります。息子はそこに詳しく自分が受けたいじめのことを書いたと言っているのです。

 

鴻巣市教育委員会に、上にある小学校6年生の時のアンケートがあるかと聞いた所、”卒業と同時に廃棄する”と言いました。同じ委員会に属するほかの人に聞くと、今度は「アンケートは見たが、いじめはなかった」と言いました。また、小学校側の教頭と校長もアンケートについて違うことを述べています。一貫性がなく、理解に苦しみます。

 

→息子自身がいじめられていることを書いたと言っていて、小学校はアンケートがないと言っていますが、鴻巣市教育委員会は私たちに確認も取らずにそのまま小学校の言い分を事実としてしまいました。しかし、おかしいのは学校側が上述の通り、息子が楽しくないと答えたという記録はあるのだそうです。

 

  • 「いじめという言葉を用いていない」

鴻巣市の資料は、私が小学校に話を聞きに行った後、鴻巣市教育委員会と小学校が話している中において、「いじめという言葉は使っていない。指導をしてきた事実は伝えた。」と明記している。

 

→息子がいじめを学校に訴えていたのに、この話し合いで学校は「いじめという言葉を出さなかった=いじめとは認めていなかった」と記しています。これによって学校はいじめを認知していなかったという状況にしたいらしいのです。これは後の状況を鑑みますと、鴻巣市教育委員会が教頭に対して、「いじめ」という言葉を用いないように指示していたのではないかと考えられます。

 

③「あざを認めない(暴力を認めない)」

鴻巣市の資料は、あざを確認できなかったという私の回答を根拠として、「息子のあざを認めない」と断定した。そして、あざを認めない事を根拠として、「いじめによる暴力を認めない」という方向へと強引に結論付けている。

 

→これは当時いじめを分からなかった私が、あざがあったかどうかは分からなかったと正直に答えただけの話です。親が高学年の息子の体中を見る機会は一般的にも無いので、これは当然の答えだと思います。ところが、鴻巣市教育委員会はこの問答を都合よく捻じ曲げ、「保護者(私)があざを【見なかった】」という記述に変え、それを理由として「(親が見ていないと断言したのだから)あざを認めない=すなわち、いじめの暴力も認めない」と強引な結論を出しました。

 

→この「あざを『分からなかった』」と私が言った調査委員との会話は、念の為に録音をしていました。そこで、私は「あざを『見ていなかった』」が明らかな誤りなので、録音データを聞いて訂正して下さいと鴻巣市教育委員会にお願いをすると、彼らは「調査委員が決定したことだから我々は訂正できない、録音も聞かない」と一蹴されました。このような理不尽な認否の導き方があって良いものでしょうか。

 

→被害者である私たちに対して、規定の調査報告書の経過報告と確定前の確認作業、そして調査過程の議事録の作成を一切として行わず、一方的に「これが事実だ(いじめはなかった、不登校はいじめと関係ない)」と断定した鴻巣市教育委員会の調査報告書。いじめ被害を受けて不登校になった息子が力を振り絞って告白した言葉の数々と、私が重要な話し合いをする際に撮っていた録音記録。どちらが真実に近いと言えるでしょうか。

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私は鴻巣市の教育関係者を信じられなくなっていました。そこで、私は彼らとの話し合いが行われる際は録音の証拠を取るように心がけました。その録音の証拠資料は、今になってとても重要な意味を持っています。例えば、次に文字起こしをする会話は、小学校のいじめ認知に関して話し合ったものです。

 

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<2020年5月28日>小学校教頭との会話

教頭:いじめとはこちらとしては把握していない。Aについて、手を出して、ニヤニヤして、気持ち悪いと言ったり、悪口言ったりそういったことは把握しているんですけれども、それがいじめとはこちらは捉えていなかった。

私:え?悪口を言うことはいじめではないのですか?教頭先生の考えとして。

教頭:えー、まー、んー、そうですね…(重苦しい口調)

私:私、今録音してます。

教頭:あー。(更に重苦しい口調)

私:悪口を言って先生が注意しているのにいじめではないのですか?調査委員会から聞き取りはあったのですか?(調査委員会は本来、いじめの実態を調査するもっとも現場寄りの組織)

教頭:調査委員会からは直接はない。鴻巣市教育委員会からはあった。(調査委員側も小学校に聞き取りをしていないと言い切った。)

私:Aから~(息子)がいじめられてないかの確認ですか?

教頭:……そうです。

私:私が前に来た時(2019年11月15日)に、先生(担任)と学年主任は、そういうことがあったと私に言いました。(Aが)悪口を言って先生が何度も注意したって。それなのに、教頭先生はいじめはなかったって(鴻巣市教育委員会に)伝えたんですか?正直に答えてください。~(息子)に対するいじめはなかったってことなんですか?

教頭:本人から色々聞いたんですけど……

私:本人って誰ですか?

教頭:~さん(息子)……ですかね……

私:~(息子)からなにを聞いたんですか?

教頭:それ(聞いたの)は担任とのやり取りなんですけど……(※息子は担任の方から何もいじめについて聞かれたことはないと言っている。)それで、いじめはなかったと申告しています。

私:なぜですか?靴を隠されて、先生が注意して、Dに謝らせたんですよね?Aのことも度々見かけたから、注意してきたって言いましたよね?

教頭:そうですね……

私:それでも、教頭先生の判断でいじめはないって(鴻巣市教育委員会に)言ったんですか?呆れますね。それは教頭先生が仰ったんですか?

教頭:いや……(否定)うーん……(唸り声のようなもの)

私:いじめ以外ないじゃないですか?

教頭:うん。

私:教頭先生は~(息子)がそういうこと(暴力・暴言)をされててもいじめはなかったと言うのですね?

教頭:いじめとは我々は認識していなかった。

 

※小学校校長は3月25日より前に話す機会があり、その時は息子のいじめの件について「よく分かっていなかった」と言いました。しかし、その後に同級生の父親から、”うちの子が〜君(息子)と一緒に帰るように校長先生と担任から何度も頼まれていたんです”と話してくれました。これは息子が話していた下校時のいじめ対策の一環であると思い、校長に聞く必要があると考え、再度、面談の機会を設けて頂きました。

 

 

<2022年3月25日>小学校校長との会話

私:同級生の保護者の方から(小学6年生の時)校長先生と担任の先生から~(息子)と一緒に帰るように何度も頼まれていたと聞いたんです。他の子に何かされないか心配してたってことですよね。

校長:そういうことじゃないんだろうかってことなんです。私はそれは記憶にないので、どうだったかははっきり分からないけど、その話を聞いて考えられることは、そういうこともあるんじゃないかなってことで。一人でいるとちょっかい出されたり可能性が大きい。友達と一緒に帰っていればそういうこともなくなるから、楽しく学校生活が送れるんじゃないかなってことかなと私の考えです。

私:息子と一緒に帰るように他の生徒は、担任の先生からも頼まれていたって。それは校長先生から担任の先生に言ったんですか?

校長:担任に確認してみないと分からない。

私:担任の先生の判断ということなんですかね?

校長:そういうことも考えられます。

私:私が思ったことは、"誰と帰るのも自由”なのではないかと思いまして。

校長:そうですよね。

私:先生から頼まれていたっていうことは、何かお考えかあったのではないですか?

校長:そうでしょうね。考えはあると思います。もしそういうふうに言ったとしたらね。

私:私がこの間、校長先生の所に行った時に「良く分かっていなかった」って言ったじゃないですか?保護者から~(息子)君は孤立していたようですと教えてくれた。校長先生はどうなんですか?

校長:どの程度されていたとか分からない。理解していなかった。トラブルというかちょっかい出されたりとか何かされるってことはあると聞いていた。どの程度かははっきり聞いていない。

私:誰から聞いたんですか?

校長:多分担任か学年主任かな。

私:そうですね。担任のX先生は今は他市の教員になっていて話を聞けないそうです (※他市の小学校に当時の担任と話をしたいと連絡したところ、鴻巣市の教員ではないから答えられない、鴻巣市教育委員会に確認すると言われ、以後の応答が断ち切れた)。X先生がまだ小学校にいた時、確かに"注意してきた”と言ったんです。学年主任の先生も"何も知らなかったわけではない”って言ったんです。でも教頭が「いじめはなかったです」って教育委員会に言ったんです。悪口を言われて担任が注意していたり、学年主任の先生も何も知らなかったわけではない。校長先生も何かされないか心配して、~(息子)と一緒に帰るように他の生徒に頼んでいたっていうことを統合しても、いじめがなかったと教頭先生が言うのが疑問なんです。

校長:うん。

私:アンケートについても、卒業してまだ1年目でアンケートあるはずですよね?と聞いたら"ない"って言ったんです。そんなすぐなくなるものですか?

校長:短いものは1年、長いもので3年。

私:まだ卒業して1年経っていなかったんです。

校長:うん。

私:教頭に言ったんです。"悪口言われたり物隠されたりってこれはいじめではないんですか?"って聞いたら"いじめとは認識していない”っていうんです。どういうことなんですか?そもそも、私は学校から何も聞いていませんでしたよね?~(息子)はがまんしてて、先生に何度かいじめられていることを言ったらしいんです。そしたら余計いじめられたって言うんです。そうなったと言うんです。それか恐くて言えなかったと言うんです。一人の生徒Aが中学になって~(息子)のことを「すぐチクる」って他の子に小学校の時のことを言われて、それを自分で聞いて、噂を広められて"またいじめられる"と思ったというんです。どうして私にそういうことを当時伝えてくれなかったのか?

校長:うーん。私もどうしてなのか……

私:(顔が)傷だらけで帰って来たことかあって、相手の子は怪我をしていなくて、~(息子)のせいにされて、~(息子)は先生に言えなくて、弁明できなくて、そのまま帰ってきちゃったって言って。それを先生に伝えて先生がもう一度確認しますと言って翌日、やっぱり相手から手を出したそうです、相手がウソついていた、申し訳ありませんでしたと言われたんです。そのことも校長先生知らなかったって言ったじゃないですか?

校長:はい、知らなかったっていうか、「記憶にない」ということです。

私:そのことを他の生徒から聞いたんですけど、担任が帰りの会で皆に話したらしいんです。それを騒ぎになったって先生が思って皆の前で言ったそうです。それなのに校長先生に(担任は)言わないんですか?その話を。

校長:申し訳ないんだけど、ちょっと「記憶にはない」ですね。そういうのは。

私:これって、写真見れば分かりますけど、顔にたくさん引っ掻き傷がある。まず校長先生が思い出したことを今、全て言って下さい。

校長:思い出したことは電話で言ったことです。あとは思い出せない。「記憶にはない」。

私:電話で言ったことをもう一度言ってもらえますか?

校長:休み時間とか昼休みに仲良く過ごせるように子供たちの、~君(息子)なんかの様子を見ていた。それは覚えている。様子見てて、〜君(息子)にちょっかい出しそうなことかあったら注意しようかなと仲良くしてるか様子を見ているわけです。

私:何で様子を見るんですか?仲良く過ごせていないから?

校長:できるだけ仲良くすごせるように、トラブルにならないように。

私:トラブルにならないようにって?

校長:その場でちょっかい、手を出したり、文句言ったり、そういうことをさせないようにですよ。

私:させないようにって言うのは、してた子がいたからさせないようにしてたんですか?

校長:そういうのが何件かあったから、そういうふうにならないように、もうこれ以上にならないようにってやってたわけです。

私:何件かあったって言うのは誰なんですか?

校長:そこまでは「記憶がない」。私も人間ですから、聞いたかも知れないし聞かなかったかも知れないし、「そのへんも覚えていない」。

私:確かにそういうことがあったんですね。卒業寄せ書き色紙の話もしましたよね。誰からも書いていなくて。担任のX先生から白紙状態のものを渡されたって。X先生も平気で何も書いてない寄せ書きを~(息子)に渡しましたよね。一度回収してX先生が確認して、寄せ書きですから、子供が自由に書いてそれを確認して生徒に渡すという流れになってると思うんですけど、それがなぜあんな白紙で~(息子)はX先生から渡されたのでしょうか?

校長:X先生が確認しなかったんじゃないですかね、何か忙しくて……言い訳になっちゃうけど、色んな事に気を取られて、そこまで確認していなかった……

私:~(息子)はX先生から渡されたって言ったんです。渡す時に何も書いていなかったら、普通分かりますよね?

校長:分かります。

私:何で渡したんですかね?

校長:それはX先生じゃないと私には分かりません。私だったら渡しません。

私:アレって気付くじゃないですか?そこで。

校長:それはX先生に聞いて下さい。なぜ渡しちゃったのか、見落してしまったとしか言いようがない。

私:担任のX先生からこの件を聞いてないんですか。

校長:聞いてないです。

私:~(息子)がそういう(いじめられている)状態だってことを中学に進級する時に中学に報告しましたか?

校長:それははい、してます。連絡はしました。

私:どういうふうに話したんですか?校長先生が話したんですか?

校長:私から中学校校長にも話しました。

私:どういうふうに話されたんですか?

校長:色々とちょっかい出されたり。嫌な思いをすることがあるんで、学級編成の時、十分気を付けて下さいということで。担任と中学校と連絡会をしますので、その時きちんと言いますのでぜひお願いしますと話しました。

私:それは先生(目の前の校長)から中学校校長に言ったんですか?

校長:はい。

私:じゃあ色々あったんですね。小学校の時に。そこまで言うってことは。

校長:卒業の寄せ書きの件もあって傷ついているんで、ぜひ配慮お願しますって伝えてあります。

私:そうなんですか。じゃあ教頭先生の言っていることはおかしいですね。そこまで校長先生が~(息子)のことを気にして下さってやってくれていたのに。"いじめはなかった"と言うのはおかしいですね。

校長:それも教頭じゃないから何とも言いようがない。トラブルになることが多いから、もうこれ以上ないように、本当のいじめにならないように。ちょっかい、手出しされて。私は休み時間、昼休みに子供達の様子を注意して見ていたんです。それ以上に嫌な思いしないようにって。

私:一人の生徒(A)から小6からいじめを受けていたんです。その生徒の母親が“うちだけではない他にもいる”って言ったんです。皆そう言うんです。そういう環境になっていたんですよね?何で当時、小学校は私に言ってくれなかったのかと思っています。~(息子)は"チクった”ってまたやられるから私に言えなかったって中学になってから言ったんです。ずっと我慢してたけどって言って。X先生にも面談の時に様子を聞いても"大丈夫です"としか言われなくて。顔に傷つくって帰ってきた時からおかしいと思い始めたんだけども、X先生が謝ってきて、こんな状態になっていたことも分からなかった。小学校できちんとやってくれれば中学でこういう風にならなかったのかと。だけど今、先生(小学校校長)が中学に言って下さったっておっしゃったので、それを中学校校長は聞いてないんですかね?直接言ったんですか?

校長:電話で連絡しました。

私:そういったことはうちに限らず、中学に進級する時、心配な場合は連携をとるのですか?

校長:必要な場合は連絡入れたりします。

私:電話で行うわけですか?集まって話すとかではなく。

校長:電話が多いです

私:何で先生は保護者(私)に話してくれなかったんですか?

校長:色んなことは担任を通して保護者の方には連絡しますのでその辺の意識がちょっと…私が直接話すという意識はうすかったかもしれないです。

私:じゃあ担任のX先生が何も教えてくれなかったのは担任の責任ってことですか?

校長:中学校に申し送りをしたことを保護者に言わなかったことは、特にそれは。色々心配をかけてはいけないということもありますので、内々に行うのか普通なんです。

私:それは構わないんですけど、ただ何で私にこういう状態なんです、孤立しているとか、そういうことを教えてくれなかったものかと思います。そういうことが分かっていれば、私から中学に言って配慮のお願いをすることが出来ました。そうしたら中学も受け入れてくれたかもしれない。

校長:色々な出来事なんかは必要なものは担任を通して連絡しなさいと指示はしますけと、私は直接見てるわけでもないし、話を聞いてるわけはないから。直接子供から話を聞いてる担任のほうか正確に伝えられるので、担任を通して連絡することになっている。

(私に)伝わっていなかったということは連絡していなかったとしか言いようがないです。その理由は分からないです。

私:じゃあ分からないままですね。結局、担任のX先生は鴻巣市にいないんですから。いくら校長先生かX先生に開いて下さいって言ったってもう聞けないじゃないですか。

校長:私の分かる範囲で考えられることはお話しています。

私:学校では分かっていたけれど報告してくれなかったってことですね。

校長:まぁ……そういうことになりますね。

私:分かりました。

 

※校長、担任は下校時のいじめなどを把握していましたが、そのいじめを食い止めるというよりも、息子が帰宅途中のみいじめを受けないように(人目について責任を問われないよう、体裁のために)、他の生徒に一緒に帰るように頼んでいたと、これまでの状況や証拠から推察をしています。当時、学校側の方針としては、教育環境の安全を守る義務を果たすよりも「いじめの認定を回避する(それに伴う責任や業務を回避する)」ことを最優先として行動していたようです。そのため、彼らは息子のいじめ状況を私や他の関連機関に一切報告をしませんでした。

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私が関わった教育関係者の皆様は、よく記憶がない、分からないという言葉が多く、その後にそれはだれだれ、どこどこの管轄の問題ですと続けます。要するに、小学校側は鴻巣市教育委員会に対して、「~(息子)いじめは知らなかった」と言い切りました。そして、鴻巣市教育委員会は、本来規定で定められている私たち被害者への確認を行わずに、そのまま小学校側の主張を正式な報告書に書き記し、それを事実と断定しました。

 

私がいじめ重大事態に関する調査報告書を初めて読んだ時のあの衝撃と悲しさが、今でも思い出されます。向こう側で嘘をついているのはたくさんの肩書のある教育者の方々、こちらで必死に訴えているのは何もない個人です。あまりに私たちは無力でした。

 

小学校元校長はいじめの件を中学に申し送りをしていたというれっきとした事実があるにも関わらず、小学校元教頭、鴻巣市教育委員会は、こう結論づけました。「いじめはなかった」と。

 

(次回に続く)