水平線に手が届く

鴻巣市のいじめ事件記録【誰かが被害を繰り返さない為に】

【鴻巣市いじめ事件の記録No.13】

公平性と透明性を持たなければならない調査委員会(第三者調査委員会)にどのような忖度関係があったかは不明ですが、彼らが結論ありきのいじめ調査を開始して、私たちの立場はますます苦しいものになっていました。

 

そして、中学校の態度もますます硬化していました。これまでも息子のいじめと不登校を看過するどころか、それを助長するような決定のくつがえしなどを行ってきた中学校でしたが、調査委員会が立ち上がったこの段階に来て、学校側は「今、第三者委員会で(いじめの調査を)やっているから、学校の手から離れてしまっているので何も出来ない」という言葉を常套句のように繰り返すようになり、ますます何ひとつの対応もしていただけなくなりました。

 

一般的に調査報告書が出来あがるまで時間が掛かると言われています。その結果が出るまで学校は対応しないで良いという事なのでしょうか。いじめの調査と対策はまったく別の行為であり、調査中は対策をしませんという理屈は本当におかしな話です。

 

こうして10月から、加害児童3名からのいじめによって不登校が続いていた息子は、そのまま復学が出来ず、そのまま2学期の終業式を迎えてしまいました。

 

この時分、12月23日の2学期終業式の前日、成績表配布という区切りの日、教頭と私は電話でのやり取りを行いました。このやり取りが、まさにその学校の道理に合わない理不尽な対応姿勢を証明する内容となっています。以下がその実際の会話記録です。(※なお、鴻巣市は意図的にこの会話の事項を資料から除外していると思われます。私はこの時の学校側の記録を提出するよう司法的な請求を行ったのですが、「保有個人情報不開示:保有をしていない」として却下されました。)

 

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2019年12月23日(電話対応)

 

私:この前、〜先生(担任)が"Cに注意した”って言ったんですよ。うちが最初に行った時に。

教頭:はい。9月ですよね。

私:その時に"他の子の件もあったんで”って言ったんです。〜先生が。

教頭:はい。

私:"他の子の件”っていうことは、うち以外の子もいじめられていたんですか?って聞いたら、「はい、そうです」って言ったんです。

教頭:はい。

私:いじめる子って決まっているんじゃないですか?

教頭:そういういじめっ子のような子もいれば、いくらなんでも限度があるっていう部分で、その限度を超えてしまっている子もいると思います。だから、その子はいじめっ子というとらえ…何ていうんですかね…

私:いろんなことがあるってことなんですか?

教頭:実態として、残念ながらそういうことであります。

 

 

教頭:今、そういう状況で明日2学期の終業式を迎えてしまうわけなんです。

私:どうなるんですか?成績だって…

教頭:一つは、やっぱり3学期ですね。

私:だけと実技なんかも先生かやってくれないじゃないですか?体育や音楽…

 

(※補足:成績表の体育、音楽は空欄の状態でした。学校側はそこに評価を付けると1になると言い、その空欄は”配慮”であると言いました。一般的に不登校児童に対する”配慮”とは、休んでいる間の学習支援を行う事であり、これは体育や音楽なども同様です。学校側はその一切の”配慮”を行なっていません。また、英語、数学は塾に行っていた為、息子はテストで平均点以上の成績を得ていましたが、授業を受けていないという理由で、「評価は”2”しかつけられない」と言われました。)

 

教頭:なので、別室で対応しますので。

私:クラスに戻したいんです。

教頭:もちろんです。

私:だから何で3人を反省させないんですか?だって他の子もやられてるって言ってるじゃないですか?他にも嫌な思いしている子がいるのに、何でいじめる子達を(クラスに)置くんですか?

教頭:それは何でもかんでも子供達を排他するって…

私:排他じゃないでしょ?反省させる機会を与えなきゃいけないでしょ?

教頭:それが(3人を)別室対応というのは行き過ぎです。

私:じゃあ、いじめられてる子はおびえながらその教室にいなきゃいけないのですか?

教頭:いや、すぐそういうのは指導しますから。

私:指導するっていったって今まで指導していないから、~(息子)はこうなってしまったわけですよね?

教頭:お母様から10月1日にその話を聞いてすぐ指導したじゃないですか。

私:10月1日って何ですか?(※補足:私は2学期始業式の日に、「息子がCからいじめれているから学校に行けないと言っているので、休みます」と学校に欠席連絡をしています。しかし、中学校、調査委員、鴻巣市教育委員会らは、息子が初めていじめを訴えたのは「10月」と記しています。)

教頭:もう話が長くなりますので…3学期別室で…2年後に高校入試もありますから。今回のことで、高校とかに行けなく…

私:充分、今だって影響あるじゃないですか?

教頭:もちろんゼロじゃないと思います。今回の2学期の件、大変申し訳ないんですけど我々としても大きく影響しないように頑張った分評価させてもらってますし、【3学期それを取り返すことも出来るんです。(※この言葉は後に重要な意味を持ちます。)】全く影響ゼロではないです。それは本当に~君につらい思いさせてしまっていますし、評価にも影響ゼロではないんですけれでも。

私:3学期別室に行って、それこそ2年になるまで待てっていうんですか?

教頭:いえ、だから。【それがいつになるか分からないし、】早いことを我々も願ってます。

私:あと、聞きたいんですけど、あの3人の家はどういう対応しているんですか?これだけ~が休んでいることを知っているんですか?

教頭:もちろん、知っています。

私:知ってて、知らんぷりですか。

教頭:お母さん、代理人も立てちゃったし、どうすればいいんですか?(※あたかも私たちが弁護士に相談したことが何か問題があるといった言い方ですが、この段階で加害生徒側も弁護士を立てていたことが、市の資料に記されています。教頭はそれを知っていたにも関わらず、なぜ私だけこのような非難めいた言葉を向けられてしまうのでしょうか。)

私:今まで向こう(3人)から何も言って来ないじゃないですか?これだけ休んでいるのに自分達のせいでこうなっているのに親が知らんぷりしているじゃないですか?

教頭:いや、全然していないですよ。弁護士や警察に3軒は呼ばれて行っています。3軒の家の人達は警察にもこういうふうに解決していきたいとか、謝罪の意もあるとか、話し合いたいってことを警察にも言っていますので。(※私はいじめ行為の中に暴力もあったので警察に相談しましたが、この時点で被害届を出していません。)

私:警察から何も聞いていません。

教頭:全て警察は記録しているでしょうし。

私:それは誰に言ったんですか?

教頭:お母さんが警察に行ったから呼ばれたんじゃないですか?

私:何も聞いてません。

教頭:10月中旬あたりに警察に呼ばれてますね。3軒は。十分対応してると思うんですよ。その件について断わることも出来ますから、3軒は。精一杯出来ることを。警察に出向いて話もしていますし、この件については対応してます。

私:~が学校に行けるようにしてくれないと、彼ら反省しているんだったら、自分達から教室を出ればいいじゃないですか?

教頭:分かりました。教室から出るっていうことを強要することも。

私:出来ないでしょ?

教頭:出来ないですし。

私:出来ないからこうなって(~が不登校になって)いるんじゃない。

教頭:はい。でもそれはもう、じゃあ、【しばらく出来ないと思うので。】【もう、しばらく出来ないと思います。】

私:どういうことですか?

教頭:私の権限じゃ出来ないし、話が元に戻ってます。明日の通知表の件はどうしましょうか?

私:もう分かりません。

教頭:今3人の子達を別の部屋には今すぐには出来ないことだし、【それだけが目的であれば、多分もしかしたら戻って来れないかも知れない。】

私:何ですか?戻って来れないって?

教頭:要するに【いつになっても戻って来れない。】

私:~(息子)がクラスに戻れないってことですか?

教頭:【はい。】

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そして教頭の最後の言葉は、揺るぎない決定事項とでも言うような自信たっぷりの言い方でした。「~(息子)はクラスに戻らせない(加害児童はずっと今のクラスのままだ)」と、ここではっきりと断言されたのです。ショックとしか言いようがありませんでした。何をどうすれば良いのか分かりませんでした。

 

そしてもうひとつ、この教頭との会話の中でとんでもない「嘘」が存在しています。それが警察と加害児童の保護者らに関する話です。先ほど書いた通り、教頭はここで私に対して「加害児童3名の保護者らは鴻巣警察に呼ばれて行っている」「彼らは十分に対応をして、謝罪をしたい、話し合いをしたいという意向を示している」と言っています。これは「嘘」でした。

 

2020年1月3日、鴻巣警察にこの件で確認を取りました。警察側は「加害児童の保護者らを呼んでいないし、来ていない。」「記録に無い」と言いました。警察の方は、保護者らが私たちに謝りたいと聞いたなら、私に連絡をしているはずだと言いました。また、鴻巣市教育委員会はこの教頭とのやりとりの内容は保有していないと言いました。彼らにとって都合の悪い資料がなぜかいつも、存在しなくなります。

 

私が録音データを撮っていなかったら、この件はどのように処理されていたのでしょうか。その場合、後になって私が「こう言いましたよね」と指摘したら、「記憶にありません」「分かりません」という言葉を繰り返して言い逃れをするのでしょうか。

 

鴻巣市教育委員会、調査委員、中学校の校長と教頭…嘘まみれの人たちの思考や倫理の在り方は、どうなっているのでしょうか。これは改めてよく考えてみても、本当に恐ろしい事だと思います。

 

またこの時期の出来事に関して、鴻巣市教育委員会の報告書は次のような記述を行なっています

 

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<保護者への説明>

・いじめにより不登校になった生徒の教室復帰を第一に考え、いじめ防止対策法に則り、いじめた生徒を一定期間別クラスに移動させる措置を【講じた】。

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ここで中学校は「我々は加害児童を別室に移動させました」と、平然と書かれているのです。もはや改めて経緯を書くまでもないと思いますが、学校側はクラス替えを決定しましたと言って次の瞬間には実行せず、最初から加害児童の別室対応が決定していましたと言った後にそれも実行しませんでした。彼らはそれを【講じていない】のです。

 

「一切やっていない事」を公的文章に記載し、飄々と嘘をつくのは断じて許すことができません。そして終いには、先ほどの通り、教頭が「息子をクラスに戻さない」と言い切りました。

 

こうした状況で──息子は急に「2学期も最後になるから、クラスに3人がいなければ、終業式にみんなと出たい」と言いました。(今思えば、息子は学校側の反応を見て、自分の決意を固めようとしていたのかもしれません。)

 

私が息子の言葉を教頭に伝えると、教頭は「体育館の後ろのほうから式を見るなら良い」と言いました。息子にそれを伝えると、「それなら行かないのと同じだ」と言いました。この瞬間、息子はひどいいじめを自分に行い続けた3人のクラス替えが絶対に行われないということを確信したのです。何もかも諦めたような口ぶりでした。

 

そして、私たちはこのような会話をしました。

 

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2020年1月3日

 

私:サッカー部には何て言ってほしいの?

息子: (学校に)行っていない理由はいじめられていて学校行けなかったんだって伝えておきたい。

私:それで良いの?

息子:うん。先生に言っておいて。

私:(先生がそれを)言わなかったらどうなの?

息子:無断で休んでいると思われる。アイツさぼってるって思われる。

私:それが嫌なの?

息子:サッカー部でもいじめられるかもしれないし。だから言っておいて。

私:クラス(クラス替えの件)は?

息子:クラス替える。自分がクラスを替われば良いだけの話。

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せめてサッカー部の皆だけにでも、自分がクラスを替えてもらい、学校に行って部活に戻ることを、事前に知って欲しかったのだと思います。

 

しかし、この息子の苦しんだ末の決意、「自分がクラスを出る」という選択も、学校によっていとも簡単に踏み潰されてしまいました。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.12】

12月、2度目の復学が学校によってくつがえされた後、私の弁護士から次の通知がありました。「いじめ重大事態となったので、12月14日に調査委員会からの聞き取りがあると決まったと、学校から報告がありました」というものでした。

 

鴻巣市の資料や報告書は、学校がこの調査委員の設立と今後の取り組みについて私たちに説明していたと書いています。しかし以前の記事でも触れましたが、私たちは一切、その説明を受けていませんし、書面の受け取りもありません。聞き取りの日、私たちは初めて調査委員のメンバーを知ることになります。

 

鴻巣市教育委員会のF氏は「(調査委員決定に関する)書面はない(のが普通である)」と後に回答しています。いじめ調査が決定しても、被害者側に事前の説明は必要ないという意味です。当然、これは文部科学省制定の「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」に反する違反行為です。

 

また、鴻巣市教育委員会は他の多数の点でも「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」等の法的規範に完全に反する行動を取っています。例えば、調査委員の選定です。当時は知り得ませんでしたが、この調査委員は全て市教育委員会と”繋がり”のある人物でした。言うなれば、彼らは第三者ではなく、市教委が「こうして欲しい」と言えば「はい、そうします」と言える関係にある人物達だったのです。

 

「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」の第4項には、明確に次の記述が示されています。

 

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調査組織については、公平性・中立性が確保された組織が客観的な事実認定を行うことができるよう構成すること。このため、弁護士、精神科医、学識経験者、心理・福祉の専門家等の専門的知識及び経験を有するものであって、当該いじめの事案の関係者と直接の人間関係又は特別の利害関係を有しない者(第三者)について、職能団体や大学、学会からの推薦等により参加を図るよう努めるものとする。

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この関係性を知り得なかった(事前に知らされていなかった)当時の私たちは、ようやく自分の意見を公平に、そして寄り添って聞いていただける場に臨めると思ったのです。ところが、調査委員の聞き取りが始まってから、すぐに違和感を覚え始めました。会話の中でいくつもの疑問を感じる場面に出くわしたのです。

 

例えば、息子が小学校のいじめに関して話しました。息子は小学6年からいじめられていたAと同じクラスになりました。そのAが、息子がそばを通りかかったタイミングを見計らって、わざと息子に聞こえるように、他校から進級して同じクラスになったB(後の加害児童のひとり)に、「こいつすぐチクるんだぜ」と話しました。このAの言葉を聞いた時の気持ちについて、息子は「また中学でもいじめられると思った」と言いました。

 

この息子の言葉が意味するところは、これまでの経緯を知っていれば誰でも理解できます。息子は小学校6年生の時、このAから毎日毎日、ずっと暴力と暴言を受け続けました。それを先生に訴えたら、Aは「お前チクったな」と言って、もっと強い暴力やひどい暴言を受けるようになりました。そのAが中学校でも同じクラスになり、「こいつはチクる奴だ(チクったらどうなるか分かるよな)」という"暗黙の脅し"を行ったということです。それを聞いて、息子は「またいじめられる」と考えたのです。

 

この調査委員で特に私たちの発言に懐疑的な立場を示し続けた人物がその息子の話を聞いて、「"コイツすぐチクるんだぜ"は、コイツすぐチクるから、関わるのよそうぜという意味だ」「だから、いじめるのは考えにくい」と、息子の言葉を全面的に否定しました。(これは「いじめの調査のための聞き取り」であり、息子の言葉を追及する「取り調べ」ではありません。)

 

その捉え方はあまりに事実とかけ離れていましたので、私は先ほどのような説明をしましたが、その人物はこう言いました。

 

・そんなこと(チクると余計にいじめられるということ)は私の周りで聞いたことが無い

・そもそも本当にいじめがあったとしたら、〜(息子)はAに近づくこともできなかったはずなのに、どうしてAのそばを通りかかって、その発言を聞くことが出来たのか?

 

その人物はこのようなことを言って、結局、息子の発言に一切の理解を示してくれませんでした。

 

息子が「3人のクラスが替わらなければ学校に行けない」と述べたところ、その人物は即座に「それはお母さんの考えか?」と私に詰問をしました。私はその言葉の意図を掴めずに困惑し、これまでクラス替えや別室指導の決定が校長によって覆された経緯を述べました。すると、「学校に行かせられないという〜(息子)の意見は、お母さんの考えということで良いですね」などと念を押され、強引に結論付けられました。

 

その3人からいじめを受け続けていた本人が、その3人が前と変わらずにいるもとのクラスに戻りたくないとずっと言っていました。もちろん、私もこれ以上の息子へのいじめを阻止するためにも、クラス替えは必要だと思っていました。当たり前ですが、この時の息子と私は同じ気持ちでした。それにも関わらず、先ほどの私の回答をもとに、調査委員は「息子が学校に『行かせられない』のは母親が原因である」という結論を導きました。

 

他の調査委員も、「いじめは10月から始まったってこと?これ?」と資料を見ながら聞いてきたこともありました。私たちはここまで一貫して、小学校からいじめられていたと言っているにも関わらず、彼らは2ヶ月前から始まったばかりのいじめだという認識で話を進めようとしていたのです。

 

つまり、調査委員には、既に鴻巣市教育委員会からの指示が通っていたものと思います。最初から彼らの中で「いじめは重大なものではない」「不登校は本人と保護者が原因である」という物語があり、その結論ありきで「取り調べ」を行い、私たちの回答を都合よくその物語に反映させていったのです。

 

この時の話し合いについて、実際の録音資料が残っています。一部抜粋し、調査委員と息子の会話を書き起こします。

 

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2019年12月14日 いじめ重大事案、調査委員からの聞き取り

調査委員4名(1・2・3・4)

 

1:最後に本人から何か言いたいことある?

息子:どうしたら学校に行けますか?

1:行きたい?うーん…

2:行きたいのか?学校に行きたいのか?

3:行っちゃえば?

息子:えっ?!いじめっ子がいなければ…クラスを替えるには…

1:クラスを替えるには?

4:〜君が別のクラスになるのは嫌なの?

息子:はい。

2:今のクラスがいいの?

息子:はい。

1:今のクラスにその3人がいなくなれば行ける?

息子:はい。

4:他に嫌な子はいない?

息子:はい。

4:3人だけ?

息子:はい。

4:じゃあ、2年になったら(その3人が別のクラスになったら)行けるよね?(※補足:2年に進級するのは、この段階から3か月先です。その間、息子はどうしろと…不登校のままでいろということでしょうか…?)

息子:今もです。(3人が)違うクラスに。

1:違うクラスになったら行きたい?

息子:はい。違うクラスになれば。

2:3人が違うクラスに行けば?

息子:はい。

3:がんばってもいけない?いじめられるんじゃないかと思って行けない?

息子:え?違うクラスになったら?

3:ならない。同じクラス。

2:違うクラスにならないと行けない?

息子:はい。

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この調査委員たちは加害児童側にも聞き取りを行っています。その内容は細かく公表できないので割愛しますが、内容は私たちへの対応とまったく違うものでした。加害側に取り入るような態度で冗談を言うことすらありました。中でも加害児童Bに対してなぜか「媚び」の様子が大いに見受けられ、あることで好成績を残していたBの状況に触れて「私の(高校の)後輩にならないか?」などと何度も言っている場面がありました。

 

この加害児童Bと保護者への調査委員の聞き取りの中でも、顕著なえこひいきが見受けられたのは「トイレの土下座」に関する質疑応答でした。出来事の経緯と状況を以下にまとめます。

 

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①1学期に発生したいじめ行為

Bが息子に対して、「中間テストで順位が低い方がトイレで土下座な」と命令しました。テスト後、Bは息子に順位を言えと言って、息子がそれを言いました。するとBは「自分の勝ちだ」と言い、「土下座しろ」と命令しました。息子は拒絶しましたが、数日後、息子がトイレ前を通りかかった際、そこでBとCが土下座を強要しました。Bが「テストで負けたんだからやれよ」と言いました。息子は膝をついて、四つん這いの状態になり、Bが頭を押さえ付けて、数十秒土下座をさせられました。その時、BとCが笑う声が聞こえたそうです。

 

この光景は一部の生徒たちが目撃していました。(後に警察の聞き取りと、他の生徒の父親による「人だかりになっていた」という証言もあり、こちらが明らかになっています。)衆人環視の中で、息子はトイレで土下座をさせられました。

当時を振り返り息子は「すごくみじめな気持ちになった。トイレで土下座って普通ないよ。

あいつら笑ってて、イライラした。」と私に話しました。学校に行くことが本当に辛くなっていったといました。

 

また今でも息子はこの時のことを忘れることができず、いまだに学校のトイレを通りかかると、その時の記憶を思い出してしまうことがあるそうです。私にとっても最も許すことのできないいじめ行為のひとつです。

 

②学校側の対応

学校側がようやく調査に乗り出したのは12月23日でした。息子がトイレで土下座させられたことのアンケートを取っています。市の資料によると、その後の12月26日、B保護者が学校に出向いた際、B保護者は【Bが~に土下座させたときの周囲の生徒の反応】を学校側に質問したそうです。それに対し、校長は「いじめ調査委員会で明らかにされる。ここでは話すことはできない。」と言ったことが書かれています。

 

③調査委員の聞き取り

この一件について、Bは調査委員の聞き取りを受けましたが、やったかどうかの質問には明確に答えず、それどころか「トイレでの土下座」といった表現も一切使わないで、「なんちゃらかんちゃら」などと言った表現で誤魔化しました。そして、調査委員はそれに対して、私たちの時とはまったく違ってほとんど質問や追及をしませんでした。また、Bはトイレの土下座を「別の生徒から命令された」「音楽室でいきなり背中を叩いたことも別の生徒がやったことだ」と証言し、それについても調査委員はほとんどスルーの状態で質問や追及をしていません。それどころか、Bに対し、労いの言葉すら掛ける場面も散見しています。

 

(※補足:ここでBが名前を挙げた"別の生徒"の2名について、息子は彼らからはまったくいじめられていないと断言しており、いい奴で優しかったと言いました。うち1名の生徒からは息子と意見と同じように、仲が良かったと言ってもらっています。)

 

④調査委員作成の報告書

調査報告書において「土下座をさせられた」という件はいじめ認定がなされていますが、ほとんどその詳細が記されていません。驚くべきことに、「トイレ」という言葉や、詳しい内容がどこにも書かれていないのです。

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鴻巣市教育委員会が”用意”した調査委員。彼らは「被害者は加害者で、加害者が被害者だ」「いじめは存在しない」「学校は悪くない」「不登校は本人と保護者が原因だ」という物語を鞄に詰め込み、私たちを”尋問”しました。当時の調査委員のあからさまな否定的な言動を、私たちは決して許すことが出来ません。鴻巣市教育委員会、調査委員、中学校、そして加害側の保護者たち──彼らが一枚岩となって私たち被害者を追い詰めている構図が、そこにありました。

 

11月20日付の鴻巣市教育委員会作成の資料に「B保護者の議員への動き」という一文がひっそりと記載されております。私たち被害者側には図りし得ない忖度の関係があったようです。

 

私の身内が都庁の教育関係の部署にいたので、息子のことを相談したことがありました。この相談で、私はフリースクールがあること、そしていじめ相談は地方議員にすると動くかもしれないこと、それぞれのアドバイスを貰いました。フリースクールの方は残念ながら遠方地であるために行くことができず、議員への相談も敷居が高い気がして出来ませんでした。

 

それから2年位経ち、鴻巣市教育委員会の作成したいじめ報告書が嘘まみれであることに関して、ポストにチラシの入っていたある地方議員に勇気を出して、連絡してみました。その地方議員は教育関連の取り組みもされていると言いましたので、相談に乗ってくれるのではないかと思いました。その方は私の話を聞き、この件に気が付いたのか、急に「これから会議があるから折り返します」と言って、電話番号も聞かずに切ってしまいました。それ以降、一切連絡をいただけませんでした。

 

無力な人に救いの手を差し伸べてくれる人はいないんだ、誰も信用できないんだと、当時は思いました。これは、鴻巣市教育委員会の不正行為が新聞記事として報道されるよりもっと前の出来事でした。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.11】

前回までに、資料や報告書を通じて、明らかな虚偽と捏造を展開する鴻巣市教育委員会と中学校校長のことを、しっかりと経緯をまとめながら記させていただきました。彼らが提示した資料には、次のような記述もありました。

 

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加害児童B保護者の証言として記載:

「11月20日の夕方だったと思いますが、〜さん(私)のほうから(〜の復学が無くなった)、(その) 理由は分からない。」

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ここまでの経緯を読んでいただいた方には、まったく筋の通らない話だと理解していただけると思います。私は最初から、息子の安全を守るために加害児童3名のクラス替えを懸命にお願いしていました。

そもそも、校長の対応決定を変えさせた理由のひとつは、紛れもなくこの加害側によるプレッシャーです。自分たちが学校側に猛烈な反論や抗議をし、それが原因となって息子の復学の道が潰えました。素知らぬふりをして「どうして〜の復学が無くなったかって?理由は分からない」と平然と答える様子は、あまりに倫理観がなさ過ぎると感じます。

 

この加害側の保護者という存在もまた、私たちを混迷の状況に陥れたひとつの重要な要素でした。先述の通り、加害側保護者らは、学校側に激しい反論や抗議など大きなプレッシャーを掛けていたことが、今となって明らかになっています。

 

例えば、加害側保護者らが学校に対して次のような抗議が行っていたそうです。

 

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11月15日付、加害児童保護者らから学校への発言:

 

・まったく納得がいかない

・それはひどいいじめをしたと認めることになる

・クラス替えをすると周りからいじめられる

・自分の子が不登校になる

・学校は冷たすぎる

・なぜ、この場に教育委員会がいないのか

・将来 (進路) に影響が出る

・こちらが代理人を立てる

・再検討をしてほしい

・いじめ問題調査委員会の結果が出ない限り、(クラス替え等の)対策をするな

 

12月2日付、加害児童Cの代理人から学校への発言:

【加害生徒を守ることが、結果的には学校を守ることになる】

・今回学校が懲戒を行おうとしている措置はあまりにも重い。【この措置を講じた場合は我々が学校を訴えることになる。】学校側の苦労は計り知れないと思われるので、【そうはしたくないので、今回の措置を講じないように求める。】

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鴻巣市教育委員会と中学校は、「この加害側の発言を受けて、どうしても加害側の意見を聞かなければならない状況になった=学校側は被害者である、学校はまったく悪くない、学校に責任はない」ということを主張したいのです。簡単に言えば、言い訳です。「言い訳をしてはいけない」「過ちは過ちと認めて成長しましょう」と教えるべき立場にいる人たちが、自らその禁忌を犯しているのです。

 

鴻巣市教育委員会と中学校が作成した「報告書」は、私たちから見るとまるで「物語」です。「別室対応の目安である2週間のこと」もそうです。11月上旬の時点で、校長は「加害児童を進級するまで他のクラスにして、被害者をもとのクラスに戻す」という措置を決定したことを、私の弁護士に伝えていました。しかし、その後に校長は「最初から、加害児童を2週間別室にし、2週間後にクラスに戻すと言っていた。」「弁護士と私の意思疎通ができていない。」という見解に転回し、鴻巣市教育委員会は「それが事実である」と認定しました。

 

ただ、実は鴻巣市教育委員会と中学校はマンパワーに限界があったのか、「物語」を丹念に読み解きますと、実は一部で破綻をしている部分もあります。例えば、11月15日付の事項として記述されている校長の発言として、「21日から君達(加害生徒)は1年〇組にいられませんと。1年△組になりますと。」と書かれています。ここで校長は「クラス替え」を加害側に明確に伝えていることが分かります。「物語」としては、「最初から加害側を2週間目処の別室対応にすると言っていた」という展開になっていますが、この校長の発言の中には「別室対応」も「2週間」の言葉も存在していません。

 

こうしている間に、12月となりました。夏休み明けにいじめを訴え、10月から完全に不登校になった息子の苦しみと不安が限界に達しようとしていました。これは、その時の私と息子の会話です。

 

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2019年12月11日

 

私:、〜が校長先生に「いじめられている」って電話でいったじゃん。

息子:うん。

私:体育祭の時も。

息子:うん。

私:「そんなことないんですよ。楽しそうにしていたんですよ」って。

息子:校長先生はいじめを認めてないの?

私:認めてないんじゃない?

息子:えっ?!

私 実際どうなの?

息子:つまんなかったよ。アイツらがいたから。

私:どうされた?

息子:悪口だよ。

私:いつ?

息子:体育祭で悪口言われた。バカ、アホ、死ねとか、授業中にも言ってくるんだよ。

私:何でそういうこと言うんだろうね。

息子:たぶん、暇だから。誰でもいいからいじめちゃえって思ってるんじゃない?そういうやつなんだよ。AとB、それからC…

私:3人か…誰でもいいって…〜だけなの?いじめられているのは。

息子:分からない。そこはよく見ていないから…

私:そうだよね…

息子:うん。ホント「どうしてくれるんだよ!」って言いたいほどだよ。

私:そうだね。色々遅れちゃってるしね。

息子:うん。学校に行きたいよ!

私:校長先生がお母さんの質問も知らんぷりだし、お願いしたこともすぐ答えを変えちゃうし、弁護士さんいても。〜をクラスに戻れるようにしてくれるって、いじめっ子を他のクラスに移動させるって言ってたんだけど、出来ないんだって。

息子:…

私:…

息子:困る。アイツらがいなければ俺は学校に行けたのに。早くクラス替えちゃえば?

私:〜に学校に来て欲しいと思えば、色々考えてやるんじゃない。困っちゃうね。クラス替えられないんだって。いじめはどんなだった?

息子:本当にあきれた。

私:あきれた?

息子:悪口しつこく言ってくる。

私:どういう時に?

息子:ホントにいきなり。俺が通りかかった時とか。

私:Aは?

息子:何もしていないのに暴力ふるってくる。”おい、こっちこい”とか言って殴って来る。(暴力の様子をジェスチャーする)ふざけるな。俺も殴り返した。

私:〜からは?自分からする?

息子:いや、しない。やられなきゃ、しないよ。

私:我慢は出来なかった?

息子:我慢出来ない。だってすごい痛いんだよ。

私:どう痛いの?

息子:(暴力の様子を再びジェスチャー)小学校の時はここにあざが出来るぐらいやられた。もう治っているけど。

私:何で言ってくれなかった?

息子:だって"チクった"と言われて余計やられるから。

私:お母さん、〜が学校に行きたくないって言うまで、いじめられていることを知らなかった。小学校の時もごめんね。

息子:うん。大丈夫。あいつらが悪いから。あいつらが全部悪いから…

私:我慢してたね。でも、学校に行きたい?

息子:行かなきゃヤバイよ。行かなきゃちょっとマズいよ。部活も行かないと。

何ヶ月休んでる?

私:もう3か月になるね。

私:部活はいじめられない?

息子:いじめられない。

私:部活もやりたいし、学校も行きたいんだよね?

息子:うん。

私:早く行けるといいね

息子:うん…あいつらがクラスにいなかったらな…

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この時の会話は、それでも息子はなんとか気丈に私の質問に答えていましたが、その様子は明らかに限界だということが伝わってきて、私も心が痛みました。私のできることはすべてやっていたのですが、学校側は私たちの必死の訴えを無視し続けていました。

 

息子はこの頃、いじめの内容を繰り返し、繰り返し、話し続け、また何度も同意を求めてくることがありました。(Bから”社会のゴミ”って言われてた。社会のゴミって酷くない?)顔面がキモいって言われて整形したいとも言いました。また自分の頭を叩き続けたり、不眠の状態になってしまったり、車に乗ると下に隠れていたり、いつもとまったく異なる自己喪失的な行動もありました。「死にたいけど、怖いから死ねない」という悲痛な言葉を聞いたこともありました。

 

ある時は、急に夜中に部屋から出て行ってしまうこともありました。私が気づいて慌てて探してもすぐに見つからず、そのときは本当にどうしようと心が壊れそうでした。幸い、息子はしばらくしてから自分で家に戻ってきてくれました。私は息子を連れて、心療内科の先生に診ていただきました。そこで適応障害の診断を受け、薬を服用するようになりました。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.10】

弁護士が学校と教育委員会との話し合いが行われ、そこで【決定】されたはずの息子の復学の取り組みが【二度も】校長の相談のない一方的な変更によって叶わなくなり、息子の不登校が続いてしまいました。その不登校中、期末テストの日が近づいて来ました。テスト前日になっても、学校側からの連絡はいただけていない状況でした。

 

しかし、既にここまでの経緯を書かせていただきました通り、学校とは息子の復学の件で完全な膠着状態に陥っていましたので、容易に電話の出来る状況ではありませんでした。弁護士を介せば確実に回答は得られるでしょうが、それは当然ながら「いじめと不登校の争議解消」という弁護士の職務範囲から逸脱するものであり、頼むことは出来ないと思いました。

 

それでも期末テストは後の高校進学に関わるものでしたので、どうしてもテストの受け方や時間割等を知らなければならないと思い、鴻巣市教育委員会に相談をさせていただくことにしました。

 

この私の選択は、10月中旬の出来事が関係をしています。当時、いじめ対策について学校から一切連絡がない状態が続いたため、私は鴻巣市教育委員会に相談をさせていただきました。すると、その直後に担任から電話が掛かり、「今まで連絡しなくて申し訳ありませんでした」と言われたことがありました。この出来事により、私は驚きながら、「特別な事由があれば、このように教育委員会が学校との調整的な実務を担ってくれるのだ」と学んだのです。

 

(※補足:地方教育行政の組織及び運営に関する法律[地教行法]の第23条に、教育委員会の職務範囲について「校長、教員その他の教育関係職員並びに生徒、児童及び幼児の保健、安全、厚生及び福利に関すること[9項]」「学校その他の教育機関の環境衛生に関すること[10項]」とあります。よって、今回のような児童福祉や環境衛生を保つ実務は、法によって定められた教育委員会の職務範囲であると十分に考えられます。)

 

鴻巣市教育委員会のF氏が電話に応じました。

 

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2019年11月26日

私:11月22日の金曜日に、期末テスト6日前の夜、在宅中にポストに学校から大量のプリントが入ってきました。授業のプリントです。それをいきなりまとめてポスト投函されても、もう学習する時間がないんです。

市教委:それは学校への情報というか不満ですね?(※補足:これは「不満」なのでしょうか?)それも(あなたの)代理人から学校に伝えるということになっているということで、申し訳ないですが、我々は受け答えが出来ない状態でございます。

私:私が代理人を依頼している訳ですから…テストのこと(教えて欲しい)

市教委:代理人とはそういう話になられたんですか?(私に教えても良いと)

私:そうです、それはおかしいですねって話をしました。(私に教えないこと)

市教委:それに対する回答も学校に行くはずなので、それを(我々が)受けない限りは今ちょっと申し訳ないが回答しかねるんです。

私:それに対する回答ってどういう事ですか?

市教委:だから”全て代理人を通して”っていうことで。一度昨日学校と話をしてあるので代理人がそれでお願いしますという話になっている以上、我々もいくら答えたくても答えられないということでございます。なので代理人の方からそういう旨が学校長なりにご連絡があって、今後、お母様と直接話をして大丈夫ですって話であればそれは(テストのことを教えるのは)可能だということでございます。

私:何を聞いても答えてくれないんですか?明日(テスト)の話でも。

市教委:それは代理人を通していただければ答えられるということはいっぱいあるということでございます

私:代理人と私と連絡がつかなかったら、(明日のことでも)どうしたら良いですか?代理人は(当然私の専属ではないから)忙しくされていると思うので。

市教委:色々分かるんですが、今それは出来ない状況になってしまっている。

私:明日テストがあります。時間やどこに行けば良いのかってことも弁護士を通さないと教えてくれないってことなんですね?

市教委:昨日代理人さんがそうしてくれとおっしゃったんです。代理人さんが!(語気を強める)

私:それは証拠あります?

市教委:証拠というか、記録と、我々の会話をした記録があります。

私:それに対して書面はあります?

市教委:書面はございません。

私:口答だけですか?

 

市教委:そうです。弁護士(代理人)に聞いてもらえれば分かると思うので。はい。

私:例えば代理人と私が夕方、夜になっても連絡がつかなかったとしたら、子供…(明日のテストどうすれば良いのか)

市教委:それは、私共には、お応えできませんね~!

私:へぇー…

市教委:そういう約束になってしまっているので、気持ちとして色々あったとしても、今はそれは出来かねるということです。

私:分かりました。気持ちとしてはってどういうことですか?

市教委:お母さんのお気持ちも、分からなくないですが!今全て代理人を通せという約束になっているので!

私:でも、テストは別ではありませんか?

市教委:分かっています。

私:テストに行く時間とか学校と私とでは決められないんですか?何時に学校に行

って、どこでどのようにテストを受けてっていうのも明日テストでも教えてもらえないんですか?

市教委:そういう話になっておりますので。

私:じゃあ、弁護士に連絡してくれるのですか?何時に来て下さいとかそういう連絡はもらえないのですか?

市教委:お待ちいただけますか?

 

<保留中>

 

(※補足:市教委はその後の報告書や資料で、息子の為に学校はテストのこともしっかり対応した、毎日家庭訪問したなどと断言しています、それは完全な虚偽です。そもそも「代理人を通さないと何もしない」と、上述の通り11月26日に悪意ある口調で何度も念を押しているのです。この為、学校が主張している「毎日家庭訪問をしていた」という事実も完全な虚偽であると間接的に証明できる所です。)

 

(※補足:この時、私は本当に期末テストの情報を知りたいだけでした。中学校の生徒と親が、自分が通っている学校の期末テストの情報を質問しただけなのです。それにも関わらず、この質問が【学校への不満】と扱われたのは本当に悲しく、虚しく、心外でした。

 

<保留終了>

 

市教委:申し訳ありません。確認したが、やはり代理人を通してもらわないとこちらは何もお応えできないので。ご承知おきください。

私:じゃあ学校から連絡をいただけるかどうかも分からないってことですか?市教委:代理人を通して学校に聞いていただければ。

私:学校はうちに(明日のテストのことを)教えてくれないんですか?だって、うちは今、〜中学校の生徒ですよね?

市教委:今、保護者さんとやり取りを…だから一度代理人を通すということで。

私:明日のテストの時間も何時にどこに行ってどうしたら良いのか、そういうことも(教えてもらえない)、もう約2か月学校に行っていないわけです。いじめの件で。私はテストの打ち合わせもさせてもらえないんですか?弁護士から連絡しないとテストの…

市教委:昨日弁護士がそう言ったので、必ず一本化しますということで話が出来ている以上、その約束をたがえるわけには。今は我々はいかないということでご承知おきいただけたらと思います。

 

(※補足:一本化するということはこちらが言ったわけでなく、市教委、学校側が当代理人に一本化するように決めたのです。これだけ私が市教委、学校の不手際を録音データも交えて書面で訴えても、校長、市教委はこの期に及んでさえ、不登校が解決できなかった原因が私と弁護士の意思疎通のせいにあると断定しています。これまでの経緯や全体像を鑑みれば、彼らが自分達の不手際=復学が決まっても校長が決定事項を二転三転させた事が、何よりも大きな原因です。)

 

(※補足:市教委のF氏は何を言っても「代理人を通せ、代理人を通せ」と何度も繰り返し責任を回避していました。しかし、この揺るぎないF氏の「代理人を通せ」は、埼玉県教育委員会からの指摘直後にあっさりと変わりました。被害者が訴えても市教委は動いてはくれませんが、自分より強い者から指示を受けると簡単にそれを受け入れるようです。このように、翻弄・困惑をされ続けていたのは私たちであり、意思疎通の不備や決定事項の混乱が生じていたのはまぎれもなく市教委、学校の方です。報告書ではその真逆のことが書かれていて、学校と市教委が私たちに翻弄されて困惑していたと記載しています。私はこの当時、市教委、学校どころか、自分の弁護士すらも信じて良いのか分からなくなる程、精神的に追い詰められていきました。

 

(補足:私は長い間いじめを受けて傷ついてる息子がこれ以上苦しまないように、毎日家にいる息子の生活を見守っていかなければなりませんでした。仕事もあります。週1、2回の休日の日は息子の希望で、加害児童の3名はもちろんのこと、事情を知らされていないほかの生徒にさぼっていると思われたくないということで、誰にも会わないように遠出をしていました。弁護士が前面にいましたが、テストのような細かな事項におけるやり取りは仕事の昼休憩中や仕事を休んでおこなってきました。話を息子に聞かれないように、家の中ではなく車の中でいつも連絡していました。子供は聞いていないようできちんと聞いています。これ以上不安にならないように、懸命に対処をしていました。)

 

私:あの…そちらのいう事は分かりました。ただ…少し待って下さい。(途中からセカンドオピニオンのように相談をしていた他の弁護士から聞いた事として話として)学校側が弁護士に伝えているから本人には言えないというのはないそうです。「弁護士はあくまで代理人であり本人の代わりです。代理人に伝えているなら、本人が希望すれば伝えるのは当然のこと」ということですよ。だって代理人は私の代わりなんですから。

市教委:~弁護士との昨日の話ではそうやるということで我々も確認をしていますので、それをまたたがえることは…今はちょっと…だから…もう一度、弁護士からご連絡があってそうしろと言うのであれば、それはそれで、検討いたしますが!(※補足:どう考えても、それでは間に合いません。)

私:じゃあ、学校からうちに連絡をくれるんですかね?テストのこと。

市教委:学校から欠席連絡等いつも来ているんですよね?ある程度の時期で。(※補足:市教委も、ここで"毎日学校が家庭訪問しているんですよね"とは言っていません。その他の部分でも家庭訪問のことは一切触れていません。存在しないからです。改めて言いますが、この家庭訪問に関する彼らの報告書の記述は明らかに虚偽と捏造です。)

私:来ていないですよ。22日にいきなり期末テストの範囲のプリントがまとめて(裏表印刷、ページ数50枚程)投函されただけです。こんなたくさん数日では勉強できないと思いました。テストまで1週間もありません。

市教委:はい。

私:どこから手を付けて良いか、更に昨日(テストの前々日)、在宅中に夜ごそごそとポストの中の音がして見たら、また新たなプリントが入っていた。

市教委:はい。

私:そんな1日2日でテスト範囲を勉強するってどういうことなんですかね。学校として。息子は言いました。「これだけたくさんあるんだったら、なぜ授業でやっている時(進んでいる時)にプリントをもらえなかったのか。そうすれば勉強できたのに…」って。いきなりこんなたくさんプリントをもらって、もう間に合わないんです。どうすれば良いですか?それを知りたいです。

市教委:それも先ほどから言っている通り、それしか今は対応できない状況でございまして。

私:じゃあテストは別日にしてもらえるのですか?これじゃあ…

市教委:それも含めて代理人を通して言っていただければ学校も対応は。

私:だから代理人は本人の代わりなんですって。じゃあ最後に確認しますが、テストの件は明日のことでも何も時間も学校は教えてくれないということで宜しいですね?

市教委:それは私から答えかねます。学校がどうするかという話は代理人さんとのやり取りですので。

私:よく分かりました。

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このように、市教委F氏は何を聞かれても「代理人が、代理人が」という常套句を使い、あからさまな口調さえ交えて、威圧感のある対応に終始しました。

 

いじめ被害者と真摯に向き合い、それを守らねばならないという責任を完全に放棄していました。このように対話が成り立たない状況であっても、私は必死に息子の為に、何とか事態を打開しようと対話に臨んでいたのです。学校と市から決定を覆されたり、明確な答えをいただけないことに対して、私は決して諦めずに対話を続けようとしました。その親として当然の必死の訴えを、後の報告書で「~保護者は話が長い」「~保護者の対応に苦慮する、困惑する」の一言で一蹴しています。

 

当然ながら、私の代理人(弁護士)はいじめ問題に関する対応を業務の範囲内としており、【その他の被害者側の生活や学習環境まで対応する訳ではない】と語っています。第三者委員会の調査委員もまた「代理人がテストのことまで対応するのは考えにくい」と言い、それに対して代理人は市教委が勘違いしていると言いました。総じて、先ほどの会話内で断固として回答を頂けなかったのは、単なる個人的な感情に基づく拒絶であり、一種の嫌がらせ行為であると考えられます。

 

上記のような対応を繰り返し行うので、必然的に話が長引いていきました。鴻巣市教育委員会と中学校はこれまでずっとまっとうないじめ対策を行わず、こちらがその点を何とかして欲しいと切願すると、応対する人員が発言内容をころころと二転三転させながら、私と代理人を混乱させ、そして、この事件を風化させようとしてきました。何もかも、学校も市教委も、自分達の都合の良いように操縦をし続けて、私と息子の言葉を踏み躙り続けていました。

 

同日11月26日、私は埼玉県教育局総務課に連絡しました。相談窓口を紹介され、上記の市教委F氏との対応姿勢についての相談をしたのです。12月4日、県側から次の回答は次の通りでした。

 

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県:今現在不登校、学校に通われていないお子様に対する支援の部分であるとか、学校生活全般や学習や直近で困っていらっしゃること色々あると思うので、その点についてはお母さん、ご家庭と学校なり市教委なりと直接やり取りということでやっていただきたいという話をさせていただきました。

私:じゃあ、やってもらえるんですか?

県:市教委にはお伝えいたしましたので。

私:市教委はなんて言いましたか?

県:「承知しました」ということでした。南部教育事務所を通して伝えました。市教委には確実に伝わっております。

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先ほども書きましたが、このように県側が鴻巣市教育委員会に指導をした事によって、彼らはようやく「代理人代理人」の常套句を繰り返すことをやめてくれました。その市教委が校長に指示を送り、ここまでしてやっと期末テストに関する対応をいただくことができました。

 

テストに関する出来事について、校長の陳述書や市教委の報告書には次の文言が書かれています。

 

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校長・陳述書

「学校としては期末テストを受けて学習の成果を発揮してもらいたいですし〜君(息子)の登校への道筋につながるかもしれませんので快諾し、代理人弁護士と調整して同年12月5日~6日に〜君(息子)が登校して別室で期末テストを受けることに決まりました」

 

市教委・報告書

「~母が25日の話し合いに同席を求めている場合は特別な対応を検討するとした」

「別室指導を準備しても~母が登校をさせない」

「こちらの受け入れ態勢は整っていたのに、いつから登校できるか確認をしなければならなかった」

「~には別室指導等の学習保障を行っていた」

「~を守るために期末テスト等の対応をしていた」

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上述の経緯からも分かる通り、これら陳述も完全な虚偽と捏造であると言えます。学校も鴻巣市教育委員会も先の通り、私が埼玉県教育委員会にまで訴えを起こさなければ「代理人代理人」の文言を用いて、一切の対応を行おうとしませんでした。完全に被害者の教育環境の保護を放置していた状態にあったにも関わらず、校長は「我々は不登校対策を主導していた、被害者に寄り添ってテストのこともしっかり対応していた」と言っています。経緯を理解しているかどうかは不明ですが、市教委と学校(教頭、担任、学校主任)は「~母はなぜ登校を阻止するのか、我々が全て体制を整えてあげていたのに」と言っています。

 

何と言って良いのか、あまりの卑劣さや不誠実さに、言葉も出ません。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.9】

11月15日、校長から弁護士に、「加害児童3名のクラスを替える、2年に進級するまでクラスに戻さない」という決定が電話で伝えられました。校長は弁護士との打ち合わせ後、同日中に「加害生徒の保護者たち」に会っていました。

 

その話し合いの様子が、市の資料に次のように書かれています。

 

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(1)18:00~20:20 C母、A母、B両親、校長、教頭、学年主任で面談を行った。

①「別室指導」について

・「納得がいかない。」「それはひどい、いじめをしたと認めることになる。」「周りからいじめられる「自分の子が不登校になる。」「学校は冷たすぎる。」「なぜ、この場に教育委員会はいないのか。」「将来(進路)に影響が出る。」等の発言を、それぞれの親が言った。B父からは、「こちらも代理人を立てる。」との発言があった。「再検討してください。」と言い、退席した。

 

②「いじめ問題調査委員会」について

・「ぜひやっていただきたい。」けれど、その結果を受けてからの「別室指導」なら分かるが、現段階では納得いかない。

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ここで加害児童の保護者たちは「別室対応」に反対していることが伺えます。そして校長は「加害側にどう寄り添えば良いのか」という見解を示しています。こうして、完全に3対1の構図となり、この話し合いによって校長が急に決定事項を変更する事になったようです。

 

また「11月21日に、~(息子)が来なかった場合、早期の解除もあり得る」と加害側に言っています。加害児童3名がもとのクラスに戻ることを前提にして話が進んだのです。相変わらず、私たちに何の相談もなく。

 

こうして校長が決定事項を一方的に変更したことにより、息子がクラスに戻ることが叶わなくなりました。再度、弁護士の方から話し合いの場を設けるように学校に依頼をしました。

 

11月25日、校長、鴻巣市教育委員会(2名)、弁護士(私の代理人)の4者で息子が学校に行けるように話し合いが行われました。その時、学校から弁護士に説明がありました。話し合いの結果、その内容であれば、息子は学校に行くことが出来ると言いました。

 

校長の発言の変更が再び起こらないように弁護士に書面の作成を依頼しました。

 

その書面は次の通りです。

 

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<通知書内容>

(※抜粋)

 

当職は、通知人~ (以下,両人を「通知人」といいます。)の代理人として、貴校に在学している生徒(以下,「加害児童」といいます。)からいじめを受けて不登校になっている件について、以下のとおり御通知します。

 

先日,当職と貴職でお話し合いをさせていただきましたが,通知人としては【貴職から説明をいただいた内容のとおりであれば】,~を登校させることができると考えており、~自身も登校することが可能であると話しております。念のため、先日お話をさせていただいた内容について,双方に齟齬がなきように下記で記載をさせていただきます(特に,通知人が重要だと考えている点についてのみ記載をしております。)。

 

・2週間を経過したあと、加害児童を~が学習しているクラスの教室に戻すかどうかについて,貴校は,当職(または通知人)に対して意見を聞く。

・当職において、~の意向を確認したうえで、上記に対して回答をする。

・当職が、加害児童を~が学習しているクラスの教室に戻すことを希望しないと述べた場合には、貴校は,当該判断に従う。

 

・貴校において,当職や通知人の意向に反して,加害児童を~が学習しているクラスの教室に戻すことをしないものとする。

 

本通知書は、被害者代理人が、11月25日における校長らとの対話内容と、校長か自ら発言された決定事項を通知書としてまとめ、改めて文章で合意と実行を求める目的で作成された。

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通知書をFAXしてから、数日経っても学校から弁護士に返答がありませんでした。私は決定したことは良いが、いつから学校に行けるか不安でした。私は弁護士に学校に実行日時について決定してもらうように依頼したところ、弁護士から次のメールの返事がありました。

 

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弁護士から私へのメール

①2019/12/04

校長先生と改めて話をいたしましたが、やや歯切れが悪くなっており、明日まで回答を待ってほしいと言われております。私のほうは、これまで話があったことをまとめているだけですというようなことを話しておりますが、問題を調整しているようなことを言っております。

 

②2019/12/06

校長先生から回答書が届きました。内容としてはそもそも2週間の別室での対応すらも実現できないというようなものになっていて、これまでの話が全てひっくり返るようなものとなっています。午後にお電話をさせていただきます。

 

※補足:尚、1回目に校長の決定が覆された際も、弁護士に何も伝えていなかった証拠が幾つも私の手元にある。例えば、教頭が私に「明日学年集会でいじめの件を話す」と言った事について、2019/11/19に弁護士からメールで「学年集会については存じ上げておりません。今のところどのような内容のものかも確定的な連絡は受けておりません。」と知らされている。

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更に弁護士の話によれば、校長が3人を別室対応せず、息子を別室または教育支援センターで学習させる事を考えているという事でした。決定事項が変更になったばかりか、その一方的な変更の内容についても「考えている」という表現であり、はっきり体制を整えていないことが伺えました。

 

校長はまたこちらに相談なしに一方的に決定内容を変更したのです。1回目と同じでした。弁護士が書面にしなければ、校長の決定内容と変更事項の事実に関する証拠が残らなかったでしょう。その場合、鴻巣市教育委員会と学校は、この変更に関する事実を隠蔽し、私と代理人が原因で息子の復学ができなかったというシナリオにするでしょう。

 

この2度の復学決定の覆しは、本当に悲しかったです。前回も私と息子は大変なショックを受け、まさか2度目も同じことが繰り返されるとは思ってもいませんでした。弁護士に間に入っていただいても、この結果でした。息子の今回のショックは相当なもので、私は息子に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 

校長が息子に行くように通知した教育支援センターは家で車で15分。ここに通う為には迎えが必要です。歩いて行けるような距離ではなく、バスの本数も少なく、朝9時台からバスが出て1時間に1本です。私は正職員で仕事に従事しているため、その送迎が出来ません。

 

息子には別室や教育支援センター以外の選択肢はないのか。なぜ被害者である息子がもとのクラスに戻れないのか。この間、加害児童3名は前と変わらずクラスで学校生活を送っているのです。無念でした。

 

私はその後、12月4日、弁護士との会話をしています。

 

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・弁護士と私の電話(2019/12/04)

 

弁護士:なかなか話が進まない。学校へは、出来ることからどんどんやってくれと頼んだ。

私:何も進んでいない。同じことを繰り返している。

弁護士:校長先生と話をしても進まないので、市教委でやってもらうしかない。

私:冬休みになってしまう。どうして良いのか毎日分かりません。

弁護士:もう話として、そもそも2週間の別室対応という話がなくなっているのはどうしてなのか?"2週間の別室対応”ってこちらが求めたわけでもないし、して欲しいと言ったわけでもないし、逆に3人のクラス変更して欲しいっていう話をしたことに対して、市と校長は2週間冷却期間を置くみたいな事を言ったのに、それもやらないっていうのはなぜか?という話をしましたが、答えとして全然なっていない。調整する必要があるとか、会話としてなかなか話が通じない。

私:こんなことって…2度ももう来ないでくれと言われているようなもの。

弁護士:【"交渉"というのは信頼で成り立っているので、話をしたことを一つずつ実現していく。実現できないことは、どうするかという話をしていくしかないんですが、ただ信頼自体が出来ない。】普通のところであれば、もう校長先生と話をして「分かりました」で、もうあのタイミング(11月25日)で出来ているはず。"交渉で上手くいった”ってところだと思う。校長先生も言ったことに否定していないので。

私:これで「決定」となったわけですよね。

弁護士:はい。じゃあ、明日から行きます(決定したから)っていうレベルの話。校長、市はうやむやにしたかったのか…それ以外、可能性として何を考えていたのか分からない。

私:何どうしたら良いのか。

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本案件は、一般的な社会的通念と倫理的感覚があれば、まったくここまで人間関係が拗れるような話ではありません。第一に、学校側は被害者側に決定事項を伝える前に、加害者側と協議を行うべきでした。第二に、学校側が加害者側から反発を受けて決定事項をどうしても再調整しなければならないのであれば、決定事項を焼き直す責任を素直に認め、FAX1枚で強制的な通知を行うのではなく、改めて被害者側と協議をするべきでした。問題を隠蔽せずに、問題を問題として認める、ただそれだけの事で良かったはずです。

 

この状況にも関わらず、市の資料には次のように記載されています。

 

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・~の不登校を解消するのが最優先である。~が登校し、わだかまりをとけるようにした

い。

代理人と~母に差異が生じていて困惑している。

※11月25日に学校から弁護士に説明された内容(弁護士が通知した内容)が話し合われているため、この証言と資料を得るために保有個人情報開示請求を行っています。しかし、資料には話し合いの内容についての記載はありませんでした。

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再び、弁護士と私の会話を次に書き出します。

 

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・弁護士と私の会話(2019/12/4)

 

弁護士:前の時もそうですけど、あいまいなところにしたかったのかなというような気がするんです。とりあえず来てしまえばこっちのものだみたいな感覚があったと思います。

私:言ったことに責任とれるのであれば書面にしてサインも出来るはずです。改めて"サインする、確約する"となったらくつがえす。(11月25日の話し合いで3人の加害児童を2週間目途に別室にするとのことの決定)って言うのは、もう信用できません。もう2ヶ月以上も学校に行っていない。いまだ調整するとか、待ってくれってちょっと考えられません。加害児童たちは学校に行って授業を受けている傍ら、こちらは不登校状態で、こちらを学校に行けるようにどうにかしようというのは気持ちはそもそもないんでしょうか。学校は何をどうしたいのか分かりません。

弁護士:会う度に本当にこちらのためにやりますみたいなことは言っているんですけど、そこは内心そうではないんだろうなっていうのは分かってきています。

私:こちらはもともと、2週間も望んでいませんでした。だけど学校がそうしてくれって言って、こちらは分かりましたって言ったわけじゃないですか。それで何でここに来て、くつがえされるのでしょうか?(3人の)別室対応が出来ないってことなんですか?

弁護士:本当はもっと柔軟にやりたいというか、良く校長先生が言っているのが、謝らせて仲直りさせるみたいな方法になるべく持って行きたい。こちらはそんな簡単なことではない。本心としては(校長は)そっちにもっていきたいのか、あるいは加害者の方にどう話をしようか、反対されると怖いなというのがあるかもしれません。

私:校長先生はこちらが書面にして初めてこういう約束をしたと思ったのでは?

弁護士:(校長)はうまくごまかそうとしたのではないか。とりあえず~(息子が)が来てしまえば勝ちというか、なんとでもなるみたいな感じだと思います。

私:校長は言っただけでは右から左に流れちゃう人だから、書面にしないと分からないのでは?軽く考えているから。どうすれば良いか分かりません。

弁護士:いじめを軽く考えてるっていうこともあるかもしれないが、あとはやっぱり何というか、【話が……こう、どこまで話をしても通じているのか通じていないのか分からない難しさというか、話をしたけれど、認識が全然違っていたりする。】

私:本当にそうなんです。話しててわけが分からなくなる。

弁護士:はい。

私:ここにきて、決定事項がくつがえされると思っていませんでした。

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このような状況にも関わらず、市教委と学校は報告書で、「被害者側の保護者の条件を一度飲むと、その保護者が必要以上の要求を行ってくる可能性がある」という記述を行っています。なぜこのような考えが浮かぶのでしょうか。要求も何も、私は最初から一貫して「息子が暴言・暴力を振るわれず、再び“安全に"学校に通えるようにして欲しい」という極めてシンプルなお願いをしているだけなのです。

 

この当然の主張を受け入れ、いじめという重大問題を解決するために別室対応やクラス替えなどあらゆる手段を、被害者側からの主張なくとも即座に自ら行うべきです。それが法倫理に基づく彼らの職責なのです。学校側が「懸念」するべきは「被害児童のが再びいじめられる状況」であるべきです。一体、この人たちは誰を守ろう、何を変えようとしているのか、私はあまりに理解に苦しみました。

 

しかし、市の資料によれば、学校側は一貫して次の姿勢を取っていたと言います。

 

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・基本姿勢

「自分だけじゃない」とか「自分が疑われた」等、問題をすり替えてしまうような発言がまかり通るような社会を断じてつくってはいけない。我々はそうした発言にひるんではいけない。…(中略)…今回の事件をきっかけに我々は今一度自分たちの姿勢を見直し、いじめを絶対に許さない姿勢を確認し、そうした態度を生徒に示すことで、生徒も安心して生活できるようになるはずである。

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ここまで時系列の出来事を追ってきて、もう言うまでもないことだと思いますが、真逆です。ただただ、このような内容を書けることに驚きます。問題をすり替えてしまうような発言を繰り返し続けていたのは、他ならぬこの学校と市教委です。いじめを許して、絶対に被害者をクラスに戻らせないようにして、その態度を私たちに示すことで、日々不安と恐怖と悲しみを感じ続けました。

 

ただ、ひとつだけ上の彼らの記述で真実があるとすれば、「そうした発言(被害者側の訴え)にひるんではいけない」という点であったと思います。

 

また、この資料の記述も書き添えておきます。

 

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<校長から加害児童の保護者たちに向けて、「11月21日から別室指導を行う」という説明があった際の、保護者らの意見>

・子どもがショックを受けている。

・「不登校になる。」

・学校がその責任を取れるのか。

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学校もさることながら、保護者たちのこの見解も人としての心がないのかなと思わざるを得ませんでした。小学校から続くいじめでもっともショック(心身の危害)を受け続けていたのは息子です。その後も学校の対応により、息子の不登校が続いてしまいました。当時知り得なかったことですが、どうしてこのようなことが言えるのでしょうか。人はどこまで利己的になれるのでしょうか。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.8】

11月中旬、校長からの回答として、弁護士から「11月21日から(息子)が学校に行けます」と連絡がありました。その校長が決定した内容というのは、次の通りでした。

 

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・加害児童3名が他のクラスになる

・2年生に進級するまで、加害児童3名をもとのクラスに戻さない

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これを息子に話すと、学校に行くこと、友達に会えること、部活をやることを楽しみにしている様子でした。部活については、例えば「自分の外周(練習中に行うことになっているグランドのランニング)が何周貯まっているんだろう」と言いました。私が「おまけしてもらう?」と答えると、「いや、貯まっている分走る。あいつら結構厳しいから。」と前向きに話してくれました。

 

しかし、11月19日夕方になっても学校から連絡がありませんでした。私から学校に連絡しました。すでに息子が不登校になり50日過ぎている事もあり、そのまま息子がクラスに行って良いのか、それともまず教職員室などに行くのかも分かりません。

 

私から学校に連絡をすると、教頭先生からの対応を受けました。

 

「11月21日から学校に行けるんですよね?加害児童が他クラスに移動すると聞いていますが、合っていますよね?」と私は質問しました。すると教頭先生は何か含みを持たせるような調子で、素っ気なくこう言いました。「弁護士さんにお話ししていますから、弁護士さんに聞いて下さい」。もう一度、私が「息子は学校に行けるんですね?」と聞きますと、教頭先生は「はい」と短く渋々といった調子で回答しました。

 

また、教頭先生は「明日、学年集会を行い、いじめについての話をする」と回答しました。「私もその集会に立ち会いたい」という旨を伝え、いったん電話が終わりました。

 

その後、校長先生から電話がありました。「加害児童3人を2週間、別室対応する。2週間後にまたもとのクラスへ戻す」と言ったのです。

 

当然、私は弁護士から聞いていた内容と異なることを伝えました。すると、校長はこれを弁護士に「話して」、弁護士から2日間連絡がなかった(反論がなかった)ので、弁護士から了承得たものと思った、と言いました。市の資料によると、校長はこの別室対応の対策へ変更について事前に私の弁護士に伝えていると記されています。しかし、弁護士ははっきりと、その事実を私の言葉(11月19日)で初めて知ったと断言しています。

 

というよりも、これだけ大切な決定について、「弁護士が何も言わなかったら、オーケーだと思った」などと言う弁明が社会の通念上、通じるはずがありません。要するに、ここでは校長が自分たちの都合による決定変更の責任を回避するために、私と弁護士の意思疎通が出来ないことが問題の原因だと仕立て上げたのです。

 

この電話を終えた後、弁護士に内容を伝えた所、先ほど書いた通り、弁護士もそのような校長の突然の決定変更に驚いた様子でした。「"2週間対応"というのは、今初めて(私から)聞いた」という事でした。私も息子も明後日から学校に行ける、ようやく一歩前進出来ると思っていたため、息子にとても申し訳ない気持ちになり、本当に大変なショックを受けました。

 

その後の鴻巣市の資料で分かった事ですが、校長は「相手の保護者から、他クラスへのクラス替えではなく、別室対応にして欲しいと要望があったから」という理由で決定事項を急に改変しています。その保護者は「今回の措置は重過ぎる」と言い、それを校長はそのまま受け入れたのです。被害側の私たちには何の相談もありませんでした。

 

どうしてその「相手の保護者(加害児童の保護者)」は校長の決定を変えさせるような力を持っているのでしょうか。またなぜ校長は、被害者側の私たちのお願いではなく、加害者側の保護者の指示を優先するのでしょうか。

 

この疑問については、その背景が徐々に明らかになっていきました。その後、加害児童の保護者もまた代理人(弁護士)を立てていました。こうして、一度は決定した「加害児童のクラス替え」は、校長の一存によって勝手に変えられてしまいました。

 

この校長による決定事項の改変騒動の出来事について、改めて簡単にその時系列をまとめます。

 

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①校長から弁護士へ:「加害児童のクラス替えをする。元のクラスには戻さない。」

②弁護士から私へ:「加害児童のクラス替えが決まりました。登校できます。」

③私から教頭へ:「11月21日に加害生徒がクラス替えになって登校できるんですよね?」

④教頭から私へ:「答えられない。あなたの弁護士に聞いて。」

⑤校長から私へ:「加害児童は2週間だけ別室対応。クラス替えはしない。」

⑥私から弁護士へ:「校長が別室対応と言っていたが本当でしょうか?」

⑦弁護士から校長へ:「あなたは別室対応と言ったらしいですが本当でしょうか?」

⑧校長から弁護士へ:「そうです。加害児童3名は2週間後にもとのクラスに戻します。」

⑨弁護士から私へ:「私は初めて聞きました。校長はクラスに戻さないと言っていました。」

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この事実の時系列のまとめを踏まえまして、次の話は、この騒動に関する市の資料の記述です。

 

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  1. 校長は最初から加害児童の別室対応を弁護士に告げていた
  2. 校長は弁護士に別室対応の期間の目途を「2週間」と伝えていた
  3. 〜(息子)保護者から「11月21日はいかせられない」と拒絶された
  4. 中学校側は、通知人(私)と代理人(弁護士)との意思疎通がうまく図られていないようで大変困惑しており、学校としてどう対応したら分からない状態だった

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1番と2番は完全な虚偽と捏造です。3番の経緯は先ほど述べた通りで、ずっと私たちがお願いをしていたクラス替えを勝手に「別室対応」としたので、いじめが再燃する事を懸念して「その対応はおかしい」と私は言いました。それがまるで、私が学校側のいじめ対策を拒絶したとでも言うような書き方をしています。4番も校長の決定変更を私と弁護士の意思疎通が出来ていない事が原因であると、こちらのせいにされています。弁護士はこの意思疎通云々の話について、校長から一切話はなかったと言っています。

 

他の個所でも、鴻巣市教育委員会が作成した資料は虚偽、捏造、印象操作の"悪意ある嘘"が書かれていない箇所を探す方が難しいぐらいです。例えば、この11月~12月に中学校が行った活動として、次のような事も書かれています。

 

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・校長、生徒指導主任、各学年の生徒指導担当、養護教諭、スクールサポーターが、別室対応に対する問題について、学年を越えた組織で対応することを確認した

鴻巣市教育委員会が今回いじめについて詳細な調査を行うための「いじめ調査委員会」を立ち上げることになったので、学校としてはその指示に従って調査に協力し、その調査結果を書面で回答することとした

・調査の進め方については、委員会で審議した後あらためて説明する予定とした

・弁護士が保護者(私)との意思疎通の齟齬を認めた

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「スクールサポーター」、この報告書で初めて目にした単語でした。そのような方が学校にいるとは知らず(そもそも存在するのかどうかも不明)、もちろん何かの学習支援やいじめ対策の話し合いことは一度もありません。"調査結果を書面で報告する"、"調査の進め方を説明する"とありますが、こちらも一度たりともありません。そもそも、この「いじめ重大事態」の件も報告をいただいていません。調査委員が誰かも知らず、後になって、急に私たちの聞き取りの日時が一方的に知らされただけです。そして先ほども触れましたが、弁護士は校長から、私との意思疎通云々の話は一切なかったと言っています。よって、「弁護士が~認めた」は完全な虚偽です。

 

この"弁護士と私が意思疎通が出来ていなかった"ということは、到底ありえません。というのも、私たちの主張はあきれるほどシンプルなものだからです。「①いじめを認めて、②加害児童3名のクラス替えをして、③息子の不登校を解消して欲しい」という、ただそれだけの主張です。どうやったら、私と弁護士の間で意思疎通ができなくなるでしょうか。(当然、弁護士も自らの職務に係る重大な事項なので、この記述を完全に否定しています。)

 

私は市、学校からこう今も言われ続けています。「校長が決定した事を母親が拒否したため、~(息子)の登校の復帰ができなくなってしまった。」つまり、彼らは息子の不登校の原因が母親にあると言い続けています。

 

鴻巣市教育委員会が主導し、小学校、中学校、調査委員と連携して作成したという報告書は、嘘まみれなのです。しかも、懸命に誤りを訴えても、相手は「これが正しい」「再調査は不可能」と一蹴するだけです。私の怒りと悲しみがどれほどのものか。彼らはその人の痛みを想像できないに違いありません。

 

教育関連の活動をされているNPOの方が、埼玉県教育委員会に調査報告書の内容に関する異議を伝えてくださり、その埼玉県教育委員会から鴻巣市教育委員会に話が下りました。こうして、私と鴻巣市教育委員会の面談が決まりました。(このトップダウンの指示があるまで、鴻巣市教育委員会は一貫して『調査報告書が出来上がった後だから、もう~(私)への対応は一切しない』と、すべての対応を拒絶されました。)

 

そもそも、いじめ重大事態のことが決まって、調査委員が立ち上がったことについて、どうしてその最たる被害者である私たちに通知がなかったのか。私は鴻巣市教育委員会の人物にこの質問を投げかけると、相手は「あなたの弁護士に伝えた」と回答しました。私が「その書面はありますか?」と聞くと、相手は「書面はない。口頭で伝えた。」と言い切りました。"「口頭」で、「いじめ重大事態の公式調査の開始」を伝える”などというのは、こちらも有り得ない話です。

 

弁護士の方は、前にも別地域でいじめ・不登校の案件を担当されたことがあり、その際は学校側も市教育委員会も善意があって協力的だったので、問題なく話が進んだと言っていました。しかし、「鴻巣市教育委員会や今回の中学校はまったく違う」と、弁護士の方は言っていました。

 

「いじめは存在しなかった」「学校側に責任はない」──鴻巣市教育委員会とその仲間たちが手を取り合って作成した嘘だらけの報告書により、私たちは深い心の傷を受けることになりました。

 

(次回へ続く)

【鴻巣市いじめ事件の記録No.7】

鴻巣市教育委員会が「いじめ重大事態に関する調査報告書」を、規定に反して私たち被害者の確認を取らず、一方的に作成をしたという出来事は、既に前の記事でも触れていたかと思います。その鴻巣市教育委員会作成の報告書において、息子の小学校時代に関する事項のごく一部を次に記します。

 

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  • 「小学校はいじめ行為を認めていない」

息子の小学校のいじめを認知していたのかどうかについて、小学校側は「叩かれたり、蹴られたりの暴力や下校時のいじめを、見たり、聞いたりしていない」「アンケートにおいて、本人からも学級の児童からもいじめに関する記述はない」などとして、これを理由に「いじめを認知していなかった」と示している。

 

→前の記事でしっかりと時系列を追わせていただいた通り、息子は担任にいじめ被害を何度か訴えていたと言っています。(そのせいで「チクった」と余計にいじめられるようになりました。)また、隠された息子の靴を先生と一緒に探したり、それを隠した生徒に担任が注意をしたりしています。明らか悪口や下校時の嫌がらせに関するにいじめ行為を目撃しているのです。したがって、この「小学校はいじめを認知していなかった」という報告書の記述は明らかな虚偽、捏造です。この虚偽と捏造の事実を証明する事の出来る証拠は、息子が回答したアンケート調査にあります。息子はそこに詳しく自分が受けたいじめのことを書いたと言っているのです。

 

鴻巣市教育委員会に、上にある小学校6年生の時のアンケートがあるかと聞いた所、”卒業と同時に廃棄する”と言いました。同じ委員会に属するほかの人に聞くと、今度は「アンケートは見たが、いじめはなかった」と言いました。また、小学校側の教頭と校長もアンケートについて違うことを述べています。一貫性がなく、理解に苦しみます。

 

→息子自身がいじめられていることを書いたと言っていて、小学校はアンケートがないと言っていますが、調査委員は私たちに確認も取らずにそのまま小学校の言い分を事実としてしまいました。しかし、おかしいのは学校側が上述の通り、息子が楽しくないと答えたという記録はあるのだそうです。

 

  • 「いじめという言葉を用いていない」

鴻巣市の資料は、私が小学校に話を聞きに行った後、鴻巣市教育委員会と小学校が話している中において、「いじめという言葉は使っていない。指導をしてきた事実は伝えた。」と明記している。

 

→息子がいじめを学校に訴えていたのに、この話し合いで学校は「いじめという言葉を出さなかった=いじめとは認めていなかった」と記しています。これによって学校はいじめを認知していなかったという状況にしたいらしいのです。これは後の状況を鑑みますと、鴻巣市教育委員会が教頭に対して、「いじめ」という言葉を用いないように指示していたのではないかと考えられます。

 

③「あざを認めない(暴力を認めない)」

鴻巣市の資料は、あざを確認できなかったという私の回答を根拠として、「息子のあざを認めない」と断定した。そして、あざを認めない事を根拠として、「いじめによる暴力を認めない」という方向へと強引に結論付けている。

 

→これは当時いじめを分からなかった私が、あざがあったかどうかは分からなかったと正直に答えただけの話です。親が高学年の息子の体中を見る機会は一般的にも無いので、これは当然の答えだと思います。ところが、調査委員はこの問答を都合よく捻じ曲げ、「保護者(私)があざを【見なかった】」という記述に変え、それを理由として「(親が見ていないと断言したのだから)あざを認めない=すなわち、いじめの暴力も認めない」と強引な結論を出しました。

 

→この「あざを『分からなかった』」と私が言った調査委員との会話は、念の為に録音をしていました。そこで、私は「あざを『見ていなかった』」が明らかな誤りなので、録音データを聞いて訂正して下さいと鴻巣市教育委員会にお願いをすると、彼らは「調査委員が決定したことだから我々は訂正できない、録音も聞かない」と一蹴されました。このような理不尽な認否の導き方があって良いものでしょうか。

 

→被害者である私たちに対して、規定の調査報告書の経過報告と確定前の確認作業、そして調査過程の議事録の作成を一切として行わず、一方的に「これが事実だ(いじめはなかった、不登校はいじめと関係ない)」と断定した鴻巣市教育委員会の調査報告書。いじめ被害を受けて不登校になった息子が力を振り絞って告白した言葉の数々と、私が重要な話し合いをする際に撮っていた録音記録。どちらが真実に近いと言えるでしょうか。

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私は鴻巣市の教育関係者を信じられなくなっていました。そこで、私は彼らとの話し合いが行われる際は録音の証拠を取るように心がけました。その録音の証拠資料は、今になってとても重要な意味を持っています。例えば、次に文字起こしをする会話は、小学校のいじめ認知に関して話し合ったものです。

 

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<2020年5月28日>小学校教頭との会話

教頭:いじめとはこちらとしては把握していない。Aについて、手を出して、ニヤニヤして、気持ち悪いと言ったり、悪口言ったりそういったことは把握しているんですけれども、それがいじめとはこちらは捉えていなかった。

私:え?悪口を言うことはいじめではないのですか?教頭先生の考えとして。

教頭:えー、まー、んー、そうですね…(重苦しい口調)

私:私、今録音してます。

教頭:あー。(更に重苦しい口調)

私:悪口を言って先生が注意しているのにいじめではないのですか?調査委員会から聞き取りはあったのですか?(調査委員会は本来、いじめの実態を調査するもっとも現場寄りの組織)

教頭:調査委員会からは直接はない。鴻巣市教育委員会からはあった。(調査委員側も小学校に聞き取りをしていないと言い切った。)

私:Aから~(息子)がいじめられてないかの確認ですか?

教頭:……そうです。

私:私が前に来た時(2019年11月15日)に、先生(担任)と学年主任は、そういうことがあったと私に言いました。(Aが)悪口を言って先生が何度も注意したって。それなのに、教頭先生はいじめはなかったって(鴻巣市教育委員会に)伝えたんですか?正直に答えてください。~(息子)に対するいじめはなかったってことなんですか?

教頭:本人から色々聞いたんですけど……

私:本人って誰ですか?

教頭:~さん(息子)……ですかね……

私:~(息子)からなにを聞いたんですか?

教頭:それ(聞いたの)は担任とのやり取りなんですけど……(※息子は担任の方から何もいじめについて聞かれたことはないと言っている。)それで、いじめはなかったと申告しています。

私:なぜですか?靴を隠されて、先生が注意して、Dに謝らせたんですよね?Aのことも度々見かけたから、注意してきたって言いましたよね?

教頭:そうですね……

私:それでも、教頭先生の判断でいじめはないって(鴻巣市教育委員会に)言ったんですか?呆れますね。それは教頭先生が仰ったんですか?

教頭:いや……(否定)うーん……(唸り声のようなもの)

私:いじめ以外ないじゃないですか?

教頭:うん。

私:教頭先生は~(息子)がそういうこと(暴力・暴言)をされててもいじめはなかったと言うのですね?

教頭:いじめとは我々は認識していなかった。

 

※小学校校長は3月25日より前に話す機会があり、その時は息子のいじめの件について「よく分かっていなかった」と言いました。しかし、その後に同級生の父親から、”うちの子が〜君(息子)と一緒に帰るように校長先生と担任から何度も頼まれていたんです”と話してくれました。これは息子が話していた下校時のいじめ対策の一環であると思い、校長に聞く必要があると考え、再度、面談の機会を設けて頂きました。

 

 

<2022年3月25日>小学校校長との会話

私:同級生の保護者の方から(小学6年生の時)校長先生と担任の先生から~(息子)と一緒に帰るように何度も頼まれていたと聞いたんです。他の子に何かされないか心配してたってことですよね。

校長:そういうことじゃないんだろうかってことなんです。私はそれは記憶にないので、どうだったかははっきり分からないけど、その話を聞いて考えられることは、そういうこともあるんじゃないかなってことで。一人でいるとちょっかい出されたり可能性が大きい。友達と一緒に帰っていればそういうこともなくなるから、楽しく学校生活が送れるんじゃないかなってことかなと私の考えです。

私:息子と一緒に帰るように他の生徒は、担任の先生からも頼まれていたって。それは校長先生から担任の先生に言ったんですか?

校長:担任に確認してみないと分からない。

私:担任の先生の判断ということなんですかね?

校長:そういうことも考えられます。

私:私が思ったことは、"誰と帰るのも自由”なのではないかと思いまして。

校長:そうですよね。

私:先生から頼まれていたっていうことは、何かお考えかあったのではないですか?

校長:そうでしょうね。考えはあると思います。もしそういうふうに言ったとしたらね。

私:私がこの間、校長先生の所に行った時に「良く分かっていなかった」って言ったじゃないですか?保護者から~(息子)君は孤立していたようですと教えてくれた。校長先生はどうなんですか?

校長:どの程度されていたとか分からない。理解していなかった。トラブルというかちょっかい出されたりとか何かされるってことはあると聞いていた。どの程度かははっきり聞いていない。

私:誰から聞いたんですか?

校長:多分担任か学年主任かな。

私:そうですね。担任のX先生は今は他市の教員になっていて話を聞けないそうです (※他市の小学校に当時の担任と話をしたいと連絡したところ、鴻巣市の教員ではないから答えられない、鴻巣市教育委員会に確認すると言われ、以後の応答が断ち切れた)。X先生がまだ小学校にいた時、確かに"注意してきた”と言ったんです。学年主任の先生も"何も知らなかったわけではない”って言ったんです。でも教頭が「いじめはなかったです」って教育委員会に言ったんです。悪口を言われて担任が注意していたり、学年主任の先生も何も知らなかったわけではない。校長先生も何かされないか心配して、~(息子)と一緒に帰るように他の生徒に頼んでいたっていうことを統合しても、いじめがなかったと教頭先生が言うのが疑問なんです。

校長:うん。

私:アンケートについても、卒業してまだ1年目でアンケートあるはずですよね?と聞いたら"ない"って言ったんです。そんなすぐなくなるものですか?

校長:短いものは1年、長いもので3年。

私:まだ卒業して1年経っていなかったんです。

校長:うん。

私:教頭に言ったんです。"悪口言われたり物隠されたりってこれはいじめではないんですか?"って聞いたら"いじめとは認識していない”っていうんです。どういうことなんですか?そもそも、私は学校から何も聞いていませんでしたよね?~(息子)はがまんしてて、先生に何度かいじめられていることを言ったらしいんです。そしたら余計いじめられたって言うんです。そうなったと言うんです。それか恐くて言えなかったと言うんです。一人の生徒Aが中学になって~(息子)のことを「すぐチクる」って他の子に小学校の時のことを言われて、それを自分で聞いて、噂を広められて"またいじめられる"と思ったというんです。どうして私にそういうことを当時伝えてくれなかったのか?

校長:うーん。私もどうしてなのか……

私:(顔が)傷だらけで帰って来たことかあって、相手の子は怪我をしていなくて、~(息子)のせいにされて、~(息子)は先生に言えなくて、弁明できなくて、そのまま帰ってきちゃったって言って。それを先生に伝えて先生がもう一度確認しますと言って翌日、やっぱり相手から手を出したそうです、相手がウソついていた、申し訳ありませんでしたと言われたんです。そのことも校長先生知らなかったって言ったじゃないですか?

校長:はい、知らなかったっていうか、「記憶にない」ということです。

私:そのことを他の生徒から聞いたんですけど、担任が帰りの会で皆に話したらしいんです。それを騒ぎになったって先生が思って皆の前で言ったそうです。それなのに校長先生に(担任は)言わないんですか?その話を。

校長:申し訳ないんだけど、ちょっと「記憶にはない」ですね。そういうのは。

私:これって、写真見れば分かりますけど、顔にたくさん引っ掻き傷がある。まず校長先生が思い出したことを今、全て言って下さい。

校長:思い出したことは電話で言ったことです。あとは思い出せない。「記憶にはない」。

私:電話で言ったことをもう一度言ってもらえますか?

校長:休み時間とか昼休みに仲良く過ごせるように子供たちの、~君(息子)なんかの様子を見ていた。それは覚えている。様子見てて、〜君(息子)にちょっかい出しそうなことかあったら注意しようかなと仲良くしてるか様子を見ているわけです。

私:何で様子を見るんですか?仲良く過ごせていないから?

校長:できるだけ仲良くすごせるように、トラブルにならないように。

私:トラブルにならないようにって?

校長:その場でちょっかい、手を出したり、文句言ったり、そういうことをさせないようにですよ。

私:させないようにって言うのは、してた子がいたからさせないようにしてたんですか?

校長:そういうのが何件かあったから、そういうふうにならないように、もうこれ以上にならないようにってやってたわけです。

私:何件かあったって言うのは誰なんですか?

校長:そこまでは「記憶がない」。私も人間ですから、聞いたかも知れないし聞かなかったかも知れないし、「そのへんも覚えていない」。

私:確かにそういうことがあったんですね。卒業寄せ書き色紙の話もしましたよね。誰からも書いていなくて。担任のX先生から白紙状態のものを渡されたって。X先生も平気で何も書いてない寄せ書きを~(息子)に渡しましたよね。一度回収してX先生が確認して、寄せ書きですから、子供が自由に書いてそれを確認して生徒に渡すという流れになってると思うんですけど、それがなぜあんな白紙で~(息子)はX先生から渡されたのでしょうか?

校長:X先生が確認しなかったんじゃないですかね、何か忙しくて……言い訳になっちゃうけど、色んな事に気を取られて、そこまで確認していなかった……

私:~(息子)はX先生から渡されたって言ったんです。渡す時に何も書いていなかったら、普通分かりますよね?

校長:分かります。

私:何で渡したんですかね?

校長:それはX先生じゃないと私には分かりません。私だったら渡しません。

私:アレって気付くじゃないですか?そこで。

校長:それはX先生に聞いて下さい。なぜ渡しちゃったのか、見落してしまったとしか言いようがない。

私:担任のX先生からこの件を聞いてないんですか。

校長:聞いてないです。

私:~(息子)がそういう(いじめられている)状態だってことを中学に進級する時に中学に報告しましたか?

校長:それははい、してます。連絡はしました。

私:どういうふうに話したんですか?校長先生が話したんですか?

校長:私から中学校校長にも話しました。

私:どういうふうに話されたんですか?

校長:色々とちょっかい出されたり。嫌な思いをすることがあるんで、学級編成の時、十分気を付けて下さいということで。担任と中学校と連絡会をしますので、その時きちんと言いますのでぜひお願いしますと話しました。

私:それは先生(目の前の校長)から中学校校長に言ったんですか?

校長:はい。

私:じゃあ色々あったんですね。小学校の時に。そこまで言うってことは。

校長:卒業の寄せ書きの件もあって傷ついているんで、ぜひ配慮お願しますって伝えてあります。

私:そうなんですか。じゃあ教頭先生の言っていることはおかしいですね。そこまで校長先生が~(息子)のことを気にして下さってやってくれていたのに。"いじめはなかった"と言うのはおかしいですね。

校長:それも教頭じゃないから何とも言いようがない。トラブルになることが多いから、もうこれ以上ないように、本当のいじめにならないように。ちょっかい、手出しされて。私は休み時間、昼休みに子供達の様子を注意して見ていたんです。それ以上に嫌な思いしないようにって。

私:一人の生徒(A)から小6からいじめを受けていたんです。その生徒の母親が“うちだけではない他にもいる”って言ったんです。皆そう言うんです。そういう環境になっていたんですよね?何で当時、小学校は私に言ってくれなかったのかと思っています。~(息子)は"チクった”ってまたやられるから私に言えなかったって中学になってから言ったんです。ずっと我慢してたけどって言って。X先生にも面談の時に様子を聞いても"大丈夫です"としか言われなくて。顔に傷つくって帰ってきた時からおかしいと思い始めたんだけども、X先生が謝ってきて、こんな状態になっていたことも分からなかった。小学校できちんとやってくれれば中学でこういう風にならなかったのかと。だけど今、先生(小学校校長)が中学に言って下さったっておっしゃったので、それを中学校校長は聞いてないんですかね?直接言ったんですか?

校長:電話で連絡しました。

私:そういったことはうちに限らず、中学に進級する時、心配な場合は連携をとるのですか?

校長:必要な場合は連絡入れたりします。

私:電話で行うわけですか?集まって話すとかではなく。

校長:電話が多いです

私:何で先生は保護者(私)に話してくれなかったんですか?

校長:色んなことは担任を通して保護者の方には連絡しますのでその辺の意識がちょっと…私が直接話すという意識はうすかったかもしれないです。

私:じゃあ担任のX先生が何も教えてくれなかったのは担任の責任ってことですか?

校長:中学校に申し送りをしたことを保護者に言わなかったことは、特にそれは。色々心配をかけてはいけないということもありますので、内々に行うのか普通なんです。

私:それは構わないんですけど、ただ何で私にこういう状態なんです、孤立しているとか、そういうことを教えてくれなかったものかと思います。そういうことが分かっていれば、私から中学に言って配慮のお願いをすることが出来ました。そうしたら中学も受け入れてくれたかもしれない。

校長:色々な出来事なんかは必要なものは担任を通して連絡しなさいと指示はしますけと、私は直接見てるわけでもないし、話を聞いてるわけはないから。直接子供から話を聞いてる担任のほうか正確に伝えられるので、担任を通して連絡することになっている。

(私に)伝わっていなかったということは連絡していなかったとしか言いようがないです。その理由は分からないです。

私:じゃあ分からないままですね。結局、担任のX先生は鴻巣市にいないんですから。いくら校長先生かX先生に開いて下さいって言ったってもう聞けないじゃないですか。

校長:私の分かる範囲で考えられることはお話しています。

私:学校では分かっていたけれど報告してくれなかったってことですね。

校長:まぁ……そういうことになりますね。

私:分かりました。

 

※校長、担任は下校時のいじめなどを把握していましたが、そのいじめを食い止めるというよりも、息子が帰宅途中のみいじめを受けないように(人目について責任を問われないよう、体裁のために)、他の生徒に一緒に帰るように頼んでいたと、これまでの状況や証拠から推察をしています。当時、学校側の方針としては、教育環境の安全を守る義務を果たすよりも「いじめの認定を回避する(それに伴う責任や業務を回避する)」ことを最優先として行動していたようです。そのため、彼らは息子のいじめ状況を私や他の関連機関に一切報告をしませんでした。

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私が関わった教育関係者の皆様は、よく記憶がない、分からないという言葉が多く、その後にそれはだれだれ、どこどこの管轄の問題ですと続けます。要するに、小学校側は鴻巣市教育委員会に対して、「~(息子)いじめは知らなかった」と言い切りました。そして、鴻巣市教育委員会は、本来規定で定められている私たち被害者への確認を行わずに、そのまま小学校側の主張を正式な報告書に書き記し、それを事実と断定しました。

 

私がいじめ重大事態に関する調査報告書を初めて読んだ時のあの衝撃と悲しさが、今でも思い出されます。向こう側で嘘をついているのはたくさんの肩書のある教育者の方々、こちらで必死に訴えているのは何もない個人です。あまりに私たちは無力でした。

 

小学校元校長はいじめの件を中学に申し送りをしていたというれっきとした事実があるにも関わらず、小学校元教頭、鴻巣市教育委員会は、こう結論づけました。「いじめはなかった」と。

 

(次回に続く)